小学生の国語辞典・漢字辞典・英語辞典のおすすめは

2016年4月10日

小学生におすすめの国語辞典、漢字辞典、英語辞典

小学生が学校の授業や家庭学習で使う国語辞典、漢字辞典、英語辞典の中から私が選んだおすすめのものについて書いています。小学生の辞書選びで気をつけたいこと、選ぶ際のチェックポイントにはどういったものがあるのでしょうか。

このサイトの自主学習ノート例を作りながら小学生向けの辞書を使ってきた私なりの、辞書選びのポイントなども書いています。

  • 何年生でどんな辞典を買ったらいいの?
  • 学校の授業で使う国語辞典や漢字辞典のおすすめは?
  • その他に買っておいた方がいい家庭学習に役立つ辞典は?

こんな疑問をもって辞典・辞書を選ぼうとしている方に、参考にしていただけたらと思います。

私が自分用に選んで購入した辞典もご紹介していますので、ぜひ最後までお読みくださいね。

この記事は定期的に内容を見直し更新しています。2020年度からの指導要領に対応した辞書について調べ、大幅に改稿済みです。国語辞典の使い方、漢字辞典の使い方を国語の授業で習う学年等については、2020年度改定の国語の教科書で確認しています。(最終更新日:2020年7月28日)

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小学生におすすめの国語辞典

言葉の意味や用例を調べるのに使う、一番基本的な辞典が国語辞典です。

学校の授業で国語辞典の使い方を習う際に、購入を勧められました。小学校では、3年生で国語辞典の使い方を習います。

漢字にはすべてふりがながふってある、小学生向けの国語辞典があります。辞書に早くから慣れておきたい場合は、1年生から使い始めてもいいと思います。

国語辞典とは

言葉が、あいうえお順に掲載されています。

  • 漢字でどう書くかを調べる
  • 言葉の意味を調べる
  • 用例を調べる
  • 言葉の品詞を調べる

このような時に、国語辞典を使います。

小学生向けのものは、一般向けのものと使い方は同じですが、小学生でも使いやすいように、いろんな工夫がこらされています。

  • 一般のものよりも、文字は大きめで余白も多く、見やすい。
  • イラストやコラムなどが多めに入っている。
  • 漢字について、どの学年で習うかがわかるようになっている。
  • 漢字にはふりがながふってある。
  • 小学生にもわかりやすい、辞書の使い方、活用方法の説明がある。

ひらがなを読むことができれば「引けて読める」ようになっているのが、小学生向けの国語辞典です。

どの学年で習う漢字かわかるようになっているというのは、例えば小学館の『例解学習国語辞典』には、

かつどう【活2動3】

のように書かれてあります。(実際は縦書きです)

「活」という字は2年生で、「動」という字は3年生で習うことを表しています。

授業で辞書をどれぐらい速く引けるか、競争をすることがあったようなのですが、この辞書を実際に使っていたうちの子供は速く引けていいと言って気に入っていました。

選ぶポイント・大きさ

小学生向けの国語辞典はいろいろあります。どれも学校の授業で使ったり、家庭学習で言葉の意味調べをするのに使いやすいと思います。

小型版とワイド版など、同じ辞書でもサイズ違いがある場合がありますので、その点は気を付けて購入してください。ランドセルに入れての持ち運び、学校の机やロッカーに入れることを考えるのでしたら、小型版をおすすめします。

家に置いておく辞書としてはワイド版も見やすくていいと思います。ただ、小型版の方が子供の小さな手でも持ちやすく引きやすいということもあります。

1冊買うなら小型版が私としてはおすすめです。

ローマ字の書き方の学習に国語辞典は必要か?

ローマ字を3年生の国語の授業で習います。

ローマ字の書き方の表は、学校の教科書にも載っているので、国語辞典で調べる必要はあまりないかもしれません。

百人一首の学習にも使える

3~4年生の国語で、易しい文語調の短歌や俳句を音読したり暗唱したりするなどして、言葉の響きやリズムに親しむことになっています。

中でも百人一首は、かるた遊びをしながら古文に親しむことができるということで、自主学習に取り入れる小学生の方も多いです。

国語の教科書にも百人一首からいくつか短歌が載っています。教科書に載っている以外にも百人一首を読んだり、暗唱したり、かるたをするクラスもあるでしょう。

小学生向けの国語辞典には、百人一首が載っていないもの、100首全部は載っていないもの、意味が載っていないものもあります。

小学館の『例解学習国語辞典』には、100首全部が意味もついて載っています。

百人一首についても調べられる国語辞典がいいという方には、この辞書がおすすめです。

2020年春時点での最新版は、『小学館の例解学習国語辞典第十一版オールカラー版』です。オールカラー版は1,300点を超える豊富なカラー写真、イラスト入りです。

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私も購入して使っていますが、とても見やすいです。

意味を調べるだけではなく、楽しく読めるコラムや図解が多いので、思わずいろいろ読んでしまいます。この辞書で家庭学習をしていると、知識が増えそうですよ。

レインボー国語辞典も人気があります。こちらにも百人一首が全部載っています。ただし百人一首の意味は載っていません。

小学生の漢字学習用辞典

小学校で習う漢字に特化した、引きやすく、読んで楽しい、漢字を覚えるための辞典があります。普段の家庭学習には、後で書くいわゆる「漢字辞典」(分厚くて箱に入っていて…)よりも、こちらの方が使いやすくておすすめです。

ただし、小学校で「漢字辞典の使い方」を習うのは、このタイプではなく、後で紹介する漢字辞典ですのでご注意ください。商品名は同じように「漢字辞典」とついているので、少し紛らわしいですね。

一番大きな違いは、このタイプの漢字学習用辞典は「漢字が習う学年順に載っている」ということです。

小学生の漢字学習用辞典とは

  • 小学校で習う漢字1026字をわかりやすく教えてくれる。
  • 習う学年順に載っている。
  • 漢字に興味がわくよう様々な工夫がある。
  • 覚えるコツ、間違えやすい点などが示されている。
  • 熟語、対義語、類義語、例文、成り立ちなどが小学生向けにやさしく説明されている。

間違えやすいポイントが示されている、というのは、例えば「とめる」「はねる」「はらう」など書き方のポイントが書かれているということです。

小学校で習う漢字だけに絞られている分、1文字あたりのスペースが大きく取ってあります。

旺文社の『漢字を覚える辞典』は、小学校1年生で習う漢字は1文字1ページを使い、大きな文字とイラストで漢字を紹介してくれます。2年生は1ページに2文字、3~6年生は1ページに3文字です。

小学校で習うすべての漢字に、五味太郎さんのイラストが添えられています。漢字をイメージした楽しいイラストで、子供が漢字に親しむのに、とてもいい本だと思います。

こちらも大人気のようです。Amazonのレビューを私がチェックしたときには「かわいいだけでなく使いやすい」といった高評価の口コミが並んでいました。漢字学習が楽しくなりそうですね。

小学生におすすめの漢字辞典

漢字学習用辞典に対して、こちらは昔から「漢字辞典」としてイメージされるような、小さめの文字がたくさんの、分厚くて箱に入っている辞書です。

小学校の国語の授業で、漢字辞典の使い方を学習しますが、それは先ほど紹介した漢字学習用辞典ではなく、こちらの漢字辞典の使い方のことです。

漢字辞典とは

  • 漢字が、部首の画数の順に掲載されている。
  • 「総画索引」「部首索引」「音訓索引」などを使って、調べたい漢字を探す。
  • 漢字の画数、部首、音読み、訓読み、なりたち、意味、熟語とその意味などを調べることができる。

これにも小学生向けのものがあります。中学生以上の方向けのものとの違いは、こういったことです。

  • 一般のものより文字は大きめで、余白も多く見やすい。
  • イラストやコラムが多い。
  • 漢字にふりがなが振ってある。
  • 小学校のどの学年で習う漢字なのかがわかるようになっている。

引き方は、中学生以上、大人になってからも使う一般的な「漢字辞典」と同じです。小学校で習う漢字だけではなく、常用漢字まで収録されているものが多いです。

小学校の授業では、4年生で漢字辞典の使い方を習うことになっています。

漢字の学習用には、上に書いた「小学生の漢字学習用の辞典」が使いやすいのですが、中学生以降、将来にわたって使っていく「漢字辞典」の使い方を覚えることも大切です。

学校の授業でも使うので、うちの子供が小学生だった頃には、このタイプの漢字辞典として『チャレンジ小学漢字辞典』を買いました。(下記の商品は新版で、うちの子に買った当時のものとはデザインや内容が異なっています)

「総画索引」「部首索引」「音訓索引」で引きやすく、小学生が使いやすい辞書である他、こんな特徴があります。

  • 硬筆・毛筆手本と全画筆順つきで正しい字を書く力がつく。
  • 象形文字など漢字のなりたちが小学生にもわかりやすく図解されている。
  • 自主学習に役立つコラムがある。

漢字のなりたちというのは、「象形文字」「指事文字」「会意文字」「形声文字」といった、その漢字がどうやってできたかをもとにした分類のことで、小学校の高学年で習います。

授業では、漢字辞典の引き方をサラッとしかやらないので、今のところまだ、そんなにきちんと覚えなくてもいいということなのかなぁと思っていたんですが、後日学校で行われたテストに、漢字辞典の引き方に関する問題がしっかり出ていました。やはり、きちんと覚えた方がいいみたいですね。

学研の「新レインボー小学漢字辞典」も、小学生におすすめの漢字辞典です。こちらは小型版ですが、一まわり大きめのワイド版もあります。

小学生におすすめの英語辞典

2020年度から、小学校5~6年生は英語を教科として習うことになりました。3~4年生は教科としてではありませんが、外国語活動として小学校で英語に親しみます。

小学生向けの英語の辞書がいろいろ出ています。

手に取って見比べてみたのですが、文字が大きめで余白も適度にあり、カラフルなものが多いですね。

和英と英和が一冊になっているものは特に、大きさと重さが気になります。また、ハードカバーのものは、本の小口のところを見ながらパラパラと開きにくいことが気になりました。

『新レインボー小学英語辞典』は適度な文字の大きさで、引くのが楽しくなるようなイラストが多いです。

英和と和英が一冊になっていますのでかなりの厚さがありますが、ギリギリ小学生が手に取って引きやすい大きさだと思います。

小学生向けの英語辞典については、別の記事でも詳しくご紹介しています。私が購入した英語辞典についても書いていますので、ぜひお読みください。

小学生におすすめのその他の辞書

国語辞典、漢字辞典、英語辞典が、小学生が使う主な辞書ですが、その他に、あると家庭学習に役立つ辞書として、次のようなものがあります。

ことわざ・慣用句・故事成語辞典

自主学習ノート、家庭学習ノートの定番ネタに、ことわざや慣用句があります。

  • 同じ言葉やあるテーマの言葉が使われていることわざや慣用句を集める。
  • 意味を調べる。
  • ことわざや慣用句を使った文を考えて書く。

こういった学習をするのに役立つ辞書が家にあると便利です。

  • マンガやイラストが多く、読んで楽しい辞書。
  • ことわざ、慣用句などをマンガで紹介。

ことわざ・慣用句・四字熟語・故事成語が、約2500語収められています。ことわざだけ、四字熟語だけ、ではなく、調べたいことがいろいろ入っているのがいいですね。

だいたい「これはことわざなのか?慣用句なのか?それとも故事成語なのか?」よくわからないことが多いです。ことわざも慣用句も故事成語も、全部入っている辞書なら安心です。

電子辞書の購入、私は様子見してます

小学生向けの電子辞書もありますが、今年に限っては、おすすめしません。

というのは、このページで紹介したように、2020年度からの新しい学習指導要領に対応して、小学生向けの辞書は各社とも大幅にリニューアルしています。小学生向けの英語の辞書も新しい良いものがたくさん出ています。

この新しい小学生向けの辞書が、現時点では電子辞書にはまだ入っていないのです。

私自身電子辞書を購入予定です。自分が買いたいと思える製品を見つけたら、このページでご紹介したいと思っています。

私が購入した辞典はこれ

私が新しく購入した辞書をご紹介します。

家庭学習についての記事を書くのに毎日使う、私の相棒です。

国語辞典

国語辞典私が買ったのはこれ

いろいろ調べて迷った結果、国語辞典はこちらを購入しました。今までも『例解学習国語辞典』を使っていたので、きっと最新版も使いやすいはずだと信じて選びました。新しいピカピカの国語辞典、使うのがとても楽しみです。

国語辞典

家庭用のはかりで重さを量ってみたところ、箱から出した状態で、847gでした。

これから自主学習ノート、家庭学習ノートの記事を書く時、この国語辞典を使っていきますよ~。

漢字辞典

漢字辞典も新しいものを購入しました。学研の『新レインボー小学漢字辞典・改訂第6版』です。

私が購入した漢字辞典

従来より薄くて軽い紙を使用しているということです。

うちの子が使っていた小学生向けの漢字辞典と比べてみると、確かに薄い!

家庭用のはかりで量ると、箱から出した状態で799gでした。

漢字の書き方について、こんなに詳しく説明してくれています。すごい。

筆順や漢字の成り立ちも調べやすそうだなと思いました。

この漢字辞典も、家庭学習の記事を作るのにこれから毎日活躍してくれるでしょう。

国語辞典を使った自主学習ノートの例

辞書引きの自主学習ノートの例です。辞書を使ってどんな自主学習ができるのか、見てみてくださいね。

小学生が辞典を使いこなすために

小学生の辞書選びのポイントについて書いてきました。

最後に、気に入った国語辞典や漢字辞典を見つけて購入した後のことを少し書いてみたいと思います。

買ったのはいいけれど、ほとんど使わず、本棚でほこりをかぶっている…辞書にありがちなことです。そうならないために、国語辞典や漢字辞典、英語辞典には、勉強中によく目につきさっと手が届く「特等席」を用意してあげましょう。

回数多く使うものですから、いちいち箱から出して使うのが面倒くさくなってきます。

箱から出してブックエンドを使って並べておくか、また箱に入れて下の写真のような向きで並べておくと自立しますし、型くずれしにくく取り出しやすくておすすめです。

国語辞典や漢字辞典の置き方

取り出しやすいよう、箱は少しゆとりをもったサイズになっているみたいですね。

親に聞くより自分で調べた方が早い。そう思えば、きっと子供は辞書を使います。使い慣れて、速く引けるようになれば、ますます辞書を引くことが苦にならなくなるでしょう。

使いやすく、楽しく学べるよう工夫が凝らされた新しい国語辞典や漢字辞典で、学ぶことの楽しさを知ってくれたらいいなと思っています。