学習指導要領について知っておきたいこと

この記事では、小学生の親も知っておきたい、学習指導要領(がくしゅうしどうようりょう)について、できるだけわかりやすく説明したいと思います。

学習指導要領の改訂と、大学入試改革(高大接続改革)の時期が重なり、自分の子供は新、旧どっちがあてはまるのか、なかなかわかりづらいことになっていますので、簡単なものではありますが表を作って説明してみました。

(この記事は2017年3月時点の情報をもとに書きました)

学習指導要領とは

学習指導要領は、文部科学省が定めます。

日本全国どこに住んでいても、子供たちが一定の水準の教育を受けられるようにするために、学校で教育課程(カリキュラム)を作る際の基準を定めたものです。

教科ごとの目標や、大まかな教えるべき内容の他、標準授業時数等が学校教育法施行規則に則り定められています。

公立の小中学校、高等学校は、どの学年でどんなことを、どれぐらいの時間で習うかが、決められているということです。

国立、私立の学校の場合は、学習指導要領とは異なる教育課程が採られることも多いようです。

これまでの学習指導要領の変化

「詰め込み」とか「ゆとり」とか、いろいろ変わってきました。親御さん自身が小学生だった頃とくらべてみると、発見があるかもしれません。

現代化カリキュラム

1971年度から実施された学習指導要領。

小中学校からかなり高度な教育を行おうとしたため、のちに「詰め込み教育」とも呼ばれ、カリキュラムについていけない子供が多くあらわれるなどの問題もあった。

小学校6年間の総授業数は5821コマ

ゆとり教育

1980年から実施された学習指導要領。

詰め込み教育の問題を反省し、ゆとりある学校生活を目指した学習指導要領。授業時間や、指導内容を減らしたことが特徴。学力の低下を招いたといわれる。

小学校6年間の総授業数は5785コマ

その後さらに学習内容や授業数を減らす改訂が行われ、2002年の改訂では、小学校6年間の総授業数は5367コマとなった。

脱ゆとり

2011年度から実施されている現行の学習指導要領。

ゆとりでも詰め込みでもなく、バランスの取れた生きる力を育成することを目指す。

小学校6年間の総授業数は5645コマ

現行の学習指導要領について

2017年3月現在実施されている学習指導要領について、知っておきましょう。

理念

「生きる力」を育む

これが、現在の学習指導要領の理念となっています。

ゆとりでも詰め込みでもなく、これからの社会で必要となる「生きる力」を身につけてほしいという思いで作られました。

知識や技能の習得とともに、思考力、判断力、表現力などの育成を重視しています。

いま小学校で、総合の時間等に、レポートの発表や新聞づくりがさかんに行われるのは、こういう指導要領にもとづいているのでしょうかね。

いつから実施されているの?

小学校は2011年(平成23年)4月から、完全実施されています。

・中学校は2012年(平成24年)4月~
・高等学校は2013年(平成25年)度入学生~(ただし数学と理科は平成24年度入学生から)
・特別支援学校の新学習指導要領等は、上記に準じる

この学習指導要領は、ずっと続くのではなく、今後も時代に合わせて改訂されます。

  • 上のお子さんと下のお子さんの学習指導要領が違う。
  • 小学校の学年の途中で、学習指導要領が切り替わった。

こんな経験をされた方もいらっしゃると思います。授業時間が増えたり、教わる内容が変わったりするので、子供本人も、親も、慣れるまではちょっと大変ですよね。

改訂が実施される前に、次の学習指導要領の内容をざっと知っておくと、心の準備ができるのではないかと思います。

次に改訂される新学習指導要領について

次の改訂による新しい学習指導要領は、周知・徹底のための期間を経て、先行実施、移行期間があり、それから全面実施されます。

2020年4月~小学校で、新しい学習指導要領が全面実施される予定です。

2021年4月~中学校で、新しい学習指導要領が全面実施される予定です。

2017年4月に6年生になる、うちの子供の場合で考えると、中学校3年間は移行期間にあたり、現行の学習指導要領で教わることになるようです。

そして、高校1年生まで移行期間ですが、高校の途中で2年から新要領に変わるのではなく、子供の学年は3年間現行の学習指導要領のままのようです。そして、1つ下の学年は、高校1年生から3年間、新学習指導要領で教わることになります。

ちょっとこのあたりは、ややこしいです。

高校の学習指導要領の実施は2022年度から、年次進行で実施されます。

この年度以降、高校1年生になる生徒から新学習指導要領が実施されるということです。つまり2022年度は、高校1年生は新指導要領で教わり、2年生と3年生は従来の指導要領で教わります。

高校3年間の途中で、学習指導要領が切り替わるということがことがないように、こうして実施されるようです。

さらに、大学入試が変わります。2017年3月時点で、調べたところによりますと、

  • 高等学校基礎学力テスト(仮称)が平成31年度から
  • 大学入学希望者学力評価テスト(仮称)が平成32年度から

それぞれ実施される予定となっています。

大学入試試験が、現在行われている「センター試験と二次試験」という形から、どのように変わるのか、注目しています。

ここまでのことをまとめると、うちの子供の学年の場合(2017年度に6年生)、高校3年生まで、現行の学習指導要領で学び、大学入試は、新しいテストを受けることになるようです。

小さくて見づらいかとは思いますが、表にあらわしてみました。


クリックすると、多少大きく表示されます。

表の下の方で、今年4月からの学年ごとに、今後どこで学習指導要領が切り替わるのかをあらわしています。

色がついているところが、次に改訂される新学習指導要領が適用される部分です。

改訂の主な内容

  • アクティブラーニングの導入
  • プログラミング教育の充実
  • 外国語の教科化
  • 授業時間の増加(外国語の教科化にともなうもの)

アクティブラーニング

「能動的な学習」という意味です。先生から子供が知識を受動的に受け取るだけの学習ではなく、自分で課題を見つけて調べ、話し合い、発表するといった活動が、授業で多く取りいれられるようになるらしいです。

プログラミング教育

パソコンや、iPad等のタブレット機を使い、子供向けのプログラミングソフトの操作を学ぶようです。

まとめ

学習指導要領について、親も少しは知っておきたいと思い、調べたことをまとめてみました。

大学入試改革(高大接続改革)とも合わせて、今後子供の学校生活に大きな変化が起こるのではないかと思われます。

今後も記事を書いていく予定ですので、チェックしてくださいね。

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