Minecraftのコマンドで小さな家を作ろう
Mincraftのコマンドを使って小さな家を作ります。
使うコマンドは、これまでにくわしく説明してきた次の二つのコマンドだけです。
- setblock
- fill
ブロックを置く二つのコマンドの使い方をおさらいできる内容になっています。
手軽に試したい方はコピペでも作れるようにしていますのでご利用ください。
Minecraftのコマンドで小さな家を作る動画
この記事の内容を動画でもご覧いただけます。
動画で全体を通して見たあと、記事でゆっくりと説明を読み進めていただければと思い、記事と動画の両方を作りました。
記事版ではコマンドを簡単にコピーしていただくこともできます。
これまでのMinecraftコマンドの記事
Minecraftのコマンドでブロックを置く方法についてはこれまでの記事をお読みください。
空気ブロックを置くことで整地ができるということも説明しました。
Minecraftの種類やバージョンについて
この記事の説明やゲーム画面の画像はMinecraft(統合版/Bedrock Edition)バージョン1.19.30をPCで操作したものです。バージョンによって仕様が異なる場合があります。またJava Editionではコマンドの書き方がちがう場合があります。
座標について
今回は、チルダを使った相対座標でブロックを置くコマンドを使っていくことにしました。
「座標って何?」「絶対座標と相対座標とは?」と思った方はこちらの記事をお読みください。
今回チルダを使った相対座標を使う理由は……
絶対座標では、あらかじめ建物を作る場所の座標を調べてブロックを置く場所を決める必要があります。
今回は世界のどこにいてもコピペでも作れるようにしたかったので、自分がいる場所を起点にできる相対座標を使うことにしました。
また、相対座標の指定の仕方には、チルダを使う方法とキャレットを使う方法があります。
キャレットを使う相対座標は、使い方によってはとても便利なのですが、ブロックに対して斜めを向いている時や、上方向、下方向を向いている時に、思ったのと違うところにブロックが置かれてしまうことがあります。
そのため今回は、チルダを使った相対座標で作っていくことにしました。
前置きが長くなりましたが、小さな家を作っていきましょう。
ワールドを作る
「Minecraft for Windows」 (Minecraft Bedrock Edition)を起動します。
ゲームの設定は次のようにしてゲームをスタートしてください。
- チートをオンにする
- 座標を表示する
サバイバルでもクリエイティブでもOKです。好きなシード値を選んでも、ランダムでも大丈夫です。
コマンドの入力の仕方、座標の確認の仕方、自分が今どの方角を向いているかを確認する方法などは前回の記事でくわしく説明しているので確認してくださいね。
コマンドで家を作ろう
それではいよいよ、setblockとfillコマンドを使っていきます。
家を作る場所として、10×10程度の平らな地面がある場所を選んでくださいね。
基準の座標を決める
家を作りたい場所の前に立ち、その場所の座標をメモしておいてください。この座標を基準とします。
コマンドを使う時は、この時メモした基準の座標に立って使います。
今回は基準にする座標に東向きに立ったとき、自分の3マス前に家が建つようにコマンドを考えました。
自分が立っている地点から東以外の方向に家を建てたい時は、X座標、Z座標、そしてデータ値が、このページに書いているコマンドと変わりますのでご注意ください。
ドアの前の階段を作る
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/setblock ~3 ~0 ~0 oak_stairs
入力した後はEnterキーを押してくださいね。
樫の木(オーク)の階段ブロックを置きました。
家の土台を作る
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/fill ~4 ~0 ~-2 ~8 ~0 ~2 cobblestone
ゆかを作る
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/fill ~5 ~0 ~-1 ~7 ~0 ~1 planks
かべを作る
かべは樺の木(シラカバ)の板で作ることにします。
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/fill ~4 ~1 ~-2 ~8 ~3 ~2 planks 2
はこの形にブロックが置かれました。中までブロックが詰まっています。
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/fill ~5 ~1 ~-1 ~7 ~3 ~1 air
空気ブロックで部屋の中をくりぬきました。
柱を作る
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/fill ~4 ~0 ~-2 ~4 ~3 ~-2 log
樫の原木(オークの原木)で柱を1本作りました。
残りの3か所にも柱をたてましょう。
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/fill ~4 ~0 ~2 ~4 ~3 ~2 log
/fill ~8 ~0 ~-2 ~8 ~3 ~-2 log
/fill ~8 ~0 ~2 ~8 ~3 ~2 log
ドアを作る
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/setblock ~4 ~1 ~0 wooden_door
窓を作る
窓を3つ作ります。
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/setblock ~6 ~2 ~-2 glass_pane
/setblock ~6 ~2 ~2 glass_pane
/setblock ~8 ~2 ~0 glass_pane
屋根を作る
樫の木(オーク)の階段ブロックを使って屋根を作ります。
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/fill ~3 ~3 ~-3 ~9 ~3 ~-3 oak_stairs 2
階段の向きに気をつけましょう。
残りの屋根も作っていきます。
/fill ~3 ~4 ~-2 ~9 ~4 ~-2 oak_stairs 2
/fill ~3 ~5 ~-1 ~9 ~5 ~-1 oak_stairs 2
/fill ~3 ~3 ~3 ~9 ~3 ~3 oak_stairs 3
/fill ~3 ~4 ~2 ~9 ~4 ~2 oak_stairs 3
/fill ~3 ~5 ~1 ~9 ~5 ~1 oak_stairs 3
屋根のてっぺんにはハーフブロックを使ってみます。
/fill ~3 ~6 ~0 ~9 ~6 ~0 wooden_slab
屋根ができましたが、すきまがあいているのでここを埋めていきます。
仕上げをする
基準の座標に立って次のコマンドを入力します。
/fill ~4 ~5 ~0 ~8 ~5 ~0 log 4
/fill ~4 ~4 ~-1 ~4 ~4 ~1 log 8
/fill ~8 ~4 ~-1 ~8 ~4 ~1 log 8
樫の原木ですきまを埋めました。
これで完成です。
完成した家
今回は、コマンドでブロックを置く方法を覚えるための練習作品として、小さな家を作ってみました。
このような小さな家を一つだけ作りたい時、たぶんコマンドを使わずに一つずつブロックを置いていった方がはやくて簡単にできると思います。
どうしてわざわざコマンドを使うの? と思った方もいるかもしれません。
なぜコマンドで建築するの
コマンドによる建築は次のような時に威力を発揮します。
- 同じ建物をいくつも作りたい時
- 高層ビル、橋のように同じ形の部分が多くある建造物を作る時
- 大きな建造物を作る時
今回はfillとsetblockというコマンドだけを使って作りましたが、ブロックをコピーするコマンドやストラクチャーブロックを使うなど、コマンドを使って建築するためのいろいろな方法がMinecraftには用意されています。
チートを使わずに遊ぶのが一番おもしろいという人もいれば、コマンドを使いこなして楽しむ人、Modのミニゲームにハマる人もいて、マインクラフトの楽しみ方は人それぞれです。
今日はコマンドによる建築を、マインクラフトの楽しみ方のひとつとして紹介しました。
コマンドでブロックを置いたり整地をしたりすることについての説明は一応これで一区切りしました。そのうちまた何か考えてMinecraftについての記事を作りたいと思っています。
動画もよろしくお願いします。チャンネル登録していただけると励みになります!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません