ニンテンドーラボは買い?遊んでみた親子の感想
このページには、ニンテンドーラボを遊んでみての親子の感想を書いています。実際に子供が遊んでいる様子の動画もあります。
ニンテンドーラボっておもしろそうだけど、買うほどなのかな?と迷っている方に、参考にしていただけると嬉しいです。
この記事は2018年4月に書いて投稿しました。感想はその当時のものです。ニンテンドーラボにはその後新しいキットが追加されていますので、商品情報の欄は新しい情報をもとに加筆・修正しました。
小学生にニンテンドースイッチが大人気
いま子供たちに大人気のゲーム機といったら、ニンテンドースイッチですよね。
2017年の3月に発売されてからしばらくの間、「買いたいけど、どこにも売ってない」「予約もできない」と言っている小学生の親御さんが私の周りでもとても多かったです。
発売から一年たったこのごろは、家電ショップや、ショッピングセンターのおもちゃコーナー等でも売られているのを見かけるようになりました。小学生のお子さんがいる家庭では、「ニンテンドースイッチ持ってるよ」という方も多いのではないでしょうか。
さて、このニンテンドースイッチに、とてもユニークなゲームソフト?が新発売されたのをご存知でしょうか。
これ、ゲームソフトと言っていいんでしょうか…
工作キット?
知育玩具?
プログラミングというか電子工作というか…
ニンテンドーラボとは
段ボールで工作をして、ニンテンドースイッチのコントローラーや本体と組み合わせて遊べる道具を作れるもの、それがニンテンドーラボです。
…こう書いても、よくわかりませんよね。
実際に購入して、作って遊んでみた感想を書いていきますね。
ニンテンドーラボの大きな(そしてけっこう重い)箱の中には…
切り取り線の入った段ボールがたくさん。輪ゴムやひもなどの材料も入っています。
そして、ニンテンドーラボのソフトが入っていました。
作り方の説明書みたいなものは一切入っていません。
「ソフトを起動しよう! そうすれば・・・すべてわかる!!」と書いてあります。
ニンテンドーラボの種類と値段
(2020年5月に公式サイトで調べた情報です)
ニンテンドーラボは、2020年5月現在下記のようなキットがあります。
- バラエティキット: 6,980円+税
- ロボットキット: 7,980円+税
- ドライブキット: 6,980円+税
- VR(ブイアール)キット: 7,980円+税
- VR(ブイアール)キット ちょびっと版: 3,980円+税
対象年齢は、一人で作るなら10歳以上、保護者と一緒に作るなら6歳以上で、VRモードの対象年齢は7歳以上となっています。
バラエティキットとは
5種類の「トイコン」を作って遊ぶことができる、工作材料とソフトのセットです。
トイコンは、ニンテンドースイッチのコントローラーである「ジョイコン」を段ボールと組み合わせて作ります。
ロボットキットとは
ジョイコンと段ボールで、ランドセルみたいな装置を作ります。これを背負って動くと、画面の中のロボットが連動して動きます。
戦ったり、踊ったり、飛んだり…ロボットになりきって遊ぶことができます。
ドライブキットとは
アクセルぺダルやハンドルを作り、クルマ、センスイカン、ヒコウキの3種類の乗り物のドライブシミュレーションゲームを遊べます。
友達との対戦を楽しむこともできます。
VR(ブイアール)キットとは
装着すると、奥行のある世界の中に自分が実際にいるような感覚を得ることができる、「VRゴーグルToy-Con」を段ボールで作ります。
VR(ブイアール)キット自体でさまざまな遊び方ができるほか、ニンテンドースイッチソフトの『スーパーマリオ オデッセイ』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』などを持っていれば、VRゴーグルToy-Conを使って遊ぶことができます。
VR(ブイアール)キットでは6つのトイコンを作ることができますが、2つのトイコンを作ることができる「ちょびっと版」もあります。
バラエティキットで作れるものと作るのにかかる時間
今回うちで買ったのは「バラエティキット」です。
下記の5種類のトイコンを作って遊ぶことができます。
- リモコンカー:10分
- つり:90~150分
- おうち:120~180分
- バイク:90~150分
- ピアノ:150~210分
子供が作ってみた感想
まずは、一番簡単そうな「リモコンカー」から、12歳の子供が作ってみました。
作り始めて驚いたんですが、作り方説明の動画が楽しくてわかりやすいんです。
段ボールには切込みが入っていて、はさみやカッターを使わなくても、パリパリと気持ちよくパーツを切り取ることができます。
のりやホチキスでくっつけるようなところは一つもありません。折る、かさねる、はさみ込む、これだけで、どんどん形ができてきます。
段ボールの「折り曲げても戻ろうとする」性質などを利用した設計になっていて、よくできてるなぁと、感心しました。
スイッチの本体が帽子をかぶってますが、これ、アンテナだそうです( *´艸`)
ジョイコンの振動を利用して前進するリモコンカーです。左右に曲がることもできます。
フローリングだと、溝にひっかかってあまりうまく動きません。つるつるした床だとうまく走るそうですよ。
リモコンカーを一つ作ってみることで、説明動画の見方、トイコンの組み立て方にも慣れることができると思います。
作り方説明の動画が本当にわかりやすいので、途中で作り方がわからなくなって挫折してしまう、という心配はほとんどないはずです。
リモコンカーの次に、「つり」のトイコンを作りました。
パーツが多くなり、ぐっと複雑な工作になりました。わかりやすい作り方動画がなかったとしたら、難しかったかもしれません。
わかりにくいところは何度も繰り返して説明を見ることができるので、子供でも失敗なく作ることができていました。
小さい子向けのおもちゃなのでは? と思っている方もいるかもしれませんが、中学生もハマっています。「つり」「ピアノ」などは、パーツも多くけっこう複雑な工作で、作りごたえがあります。
子供のために買ったけどママやパパがハマってしまったという口コミもあるぐらいです。
「わかる」
「つくる」「あそぶ」の他に「わかる」というコーナーがあって、ニンテンドースイッチの中身がどうなっているのか、そしてニンテンドーラボで作るものの機械的な仕掛けについて、動画やLine風の会話形式で学べるようになっています。
このコーナーも、子供は意外とよく見ていました。
作った後もずっと楽しみが続く!
ニンテンドーラボのバラエティキットは、一通り作るだけなら、10時間くらいで全種類作り終えてしまうと思います。
でも、作って飾って終わり、ではないんです。
遊ぶ
段ボールで作った遊び道具と、ニンテンドースイッチの2つのコントローラー「ジョイコン」と、画面がある本体を組み合わせて、遊ぶことができます。
これが、シンプルながらも楽しめるものばかりなんです。
先ほど紹介したつりも、
- 海の深さによって住んでいる魚と釣りの難易度が変わる
- 釣った魚をアクアリウムで鑑賞することができる
- 自分でデザインした魚を海に泳がせ、釣ることができる
と、長く飽きずに遊ぶことができそうです。
バラエティキットなら、他にも「ピアノ」「バイク」「おうち」など、タイプの違うゲームをいろいろ楽しめるので、これだけでもしばらく遊べそう。
デコる
材料が段ボールですから、気軽に模様を描いたり、色を塗ったり、マスキングテープやシールを貼ったりと、デコることができます。
ゲーム内でも、自分なりのデザインをすることができます。例えば、「つり」というトイコンでは、自分でデザインした3Dの魚を、ニンテンドースイッチの「海」に泳がせて、釣ることができるんです。
材料の段ボールだけでも販売されています。いろんなデザインのトイコンを作るのにハマってしまう子もいるんじゃないでしょうか。
発明する
これがニンテンドーラボの一番すごいところじゃないかなと思うんですが、決められたものを作って遊ぶだけではなく、自分で遊び道具を作り出すことができるんです。
スイッチ、ジャイロセンサーなどの入力に対して、ジョイコンやスイッチ本体の画面にどんな出力をさせるのか、命令することができます。
つまり、ニンテンドースイッチでプログラミングをすることができるんです。
「ニンテンドーラボを一通り遊び終えた時」=「子供が自分で遊びを作り出すことをスタートする時」なんですね。
お子さんは、何を作りだすでしょうか? 考えただけでもワクワクしてきますよね。
ニンテンドーラボで新しい遊びの体験を
段ボールの工作キット+動画の作り方ソフトで、ちょっと値段が高いんじゃないかな?と思いますか? 私も買う前はそう思いました。
でも子供が遊ぶ様子を見ていて、値段なりの、いやそれ以上の価値はあるかもしれないと思うようになりました。
中1の子供が作ったり遊んだりするのを見て「すごい」を連発していたら、「かあさん、すごいすごい言いすぎ」と言われてしまいました(^-^;
ちょっと大げさかもしれませんが、「今までの子供の遊びとは違う、新しいものを目にしている」という気がしましたよ。
こういうものを自分の子供が遊んでいるというのが、とっても不思議な感じです。
ゲームは、子供に害があるもので、できるだけ制限しなければならないものと考えられています。特に私たちの世代ですと、ゲームといったら「一人で部屋に閉じこもる」「不健康な」「現実逃避」といった悪いイメージを持っている方が多いんじゃないでしょうか。
ニンテンドースイッチが出てきて、そういったゲームのイメージが、変わってきているなという気がしています。ゲームが子供に害のあるものではなく、いいものになっていったらいいですよね。
ニンテンドースイッチで遊び、スマホを持ち、プログラミングや英語の教育を受けて育つこの世代の子たちが大人になるころって、どんな社会になっているんでしょうね。そんなことにも(遠い目で)思いをはせてしまった母でした。
私はもともと、子供がゲームで遊ぶのもインターネットを利用するのも肯定派ですが、子供にゲームをさせたくない、という方も、ニンテンドーラボは一見の価値があると思いますよ。
ニンテンドーラボ、ちょっと高かったけど、買ってよかった!
これが私の結論です。
おもしろそう! と思った方は、公式サイトでチェックしてみてはいかがでしょうか。