マインクラフトでプログラミングを無料で学ぼう
今日は、最近見つけて気に入った、マインクラフトのプログラミング講座をご紹介します。
小学生からプログラミングを学ぶのが当たり前という時代になりつつあります。
プログラミングのスクールに通ったり、有料の通信講座を受講したりするのもいいのですが、その前に、自宅でちょっとやってみたいな、と思っている方に、ぴったりの講座があるんです。
無料で、そしてパソコンがなくてもスマホでも楽しめます。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
マインクラフト「Hour of Code」とは
Code Studio(コードスタジオ)というサイトには、プログラミングを学べるコンテンツがたくさんあります。
この中に「Hour of Code(アワーオブコード)」という、短時間でプログラミング学習を体験できる無料のミニ講座があります。
この「Hour of Code」のひとつとして、マインクラフトの世界でプログラミングを学ぶコースがあるのです。他にも、「スター・ウォーズ」「アナと雪の女王」など子供たちの好きなキャラクターを選んで学ぶことができます。
「Hour of Code」を遊ぶために必要なもの
パソコン、タブレット、スマホなどで遊ぶことができます。
インターネットに接続し、ブラウザで遊びますが、USBドライブなどに一度ダウンロードしてパソコンにインストールして遊べるオフライン版も用意されています。
→Code Studioサイト内「MinecraftのHour of Codeチュートリアル」
Hour of Codeマインクラフトのステージ紹介
マインクラフトの「Hour of Code」には、「デザイナー」「アドベンチャー」「Hero’s Journey(ヒーローズジャーニー)」、そして新しく追加された「Voyage Aquatic(ボヤージュ・アクアティック)」の4つのコースがあります。
講座は、解説の動画と、課題から成ります。
ニワトリを二歩前進させるだけの、とてもやさしい課題から始まり、少しずつ複雑な課題に取り組みながらステップアップしていくチュートリアルです。
「おっ。石炭と鉄鉱石♪」
でもちょっと待って! そのまま掘り進むのは危険です…
「家がゾンビに包囲されてる!」
そこへ、通りすがりのアイアンゴーレムさんが…
Hero’s Journey(ヒーローズジャーニー)
「Hero’s Journey(ヒーローズジャーニー)」コースでは、「Agent(エージェント)」にプログラミングで指示を出します。
このAgent(エージェント)は、「Microsoft MakeCode for Minecraft」でも大活躍する、かわいい小さなロボットです。
※これはHour of Codeではなく、Windows10版のマイクラに「Microsoft MakeCode for Minecraft」を接続してAgentを呼び出した画像です。
「Microsoft MakeCode for Minecraft」については、こちらの記事で詳しく紹介していますのでぜひ読んでくださいね。
Hour of Codeでも、Agentがブロックを壊したり、設置したりして道を作ったりと、プレイヤーのお手伝いをしてくれます。
エージェントにトロッコが通る線路を敷かせることもできます。
トロッコ鉄道でダイヤをめざそう!
Agentの力を借りて作った道を、プレイヤーは、アイテムを集めながら進んでいきます。
目指すアイテムだけを取るのは比較的簡単ですが、さらに工夫して、ダイヤモンドを取ってから目指すアイテムを取るプログラミングもできるようになっています。
ぜひそれぞれのステージで、ダイヤを取って進む方法を考えてみてくださいね。
Voyage Aquatic(ボヤージュ・アクアティック)
サンゴや海そうで色とりどりの海の中。
また新しいステージ「Voyage Aquatic」が公開されています。
今回は海の中で冒険です。
泳いだり、魚を捕ったり、とった魚をイルカにあげたりしながら、お宝を集めます。
今までのステージと難易度は同じぐらいです。小学校低学年のお子さんでも楽しめると思います。
「ゴールまでくり返す」というブロックをうまく使って、できるだけ少ない行数のブロックでゴールを目指しましょう。
マインクラフト「Hour of Code」をもう少し詳しく
大人気のマインクラフトの世界観で、プログラミングを手軽に楽しめる「Hour of Code」について、もう少し詳しく解説します。
「Hour of Code」はビジュアルプログラミング
子供向けのプログラミング言語というと「Scratch(スクラッチ)」が有名です。プログラムの要素が書かれたブロックを、ドラッグ・アンド・ドロップして組み立て、プログラミングをします。
こういったプログラミング言語を「ビジュアルプログラミング言語」というそうです。
マインクラフトの「Hour of Code」で扱うのも、Scratchとよく似たビジュアルプログラミング言語です。
私も一通りやってみたのですが、とてもわかりやすく、遊び(学び)やすいんです。楽しくて、課題がうまく解けると、達成感があります。
無料で遊びながらプログラミングの体験ができるコンテンツをいくつか試した中で、
- すべてではないものの、講座の大部分が日本語に翻訳されていて、最後まで楽しめる
- 初めてプログラミングをやってみる子供にとってほどよい難易度
- 子供が大好きなマインクラフトの世界
- 一通り学び終えた後も自由に遊べる
このような特徴があり、おすすめしたいと思いました。
テキスト片手に、説明を読みながら、調べながら…といったことは一切必要ありません。動画を見て、画面上のヒントを見ながらプログラミングすると、マインクラフトでおなじみのキャラクターが動きます。
例えば、プログラミングでキャラクターを動かして、木を切ったり、羊の毛を刈らせたりすることができます。
- アイアンゴーレムにプログラミングで命令して、ゾンビを倒させる。
- if構文を使って「もしもマグマがあれば丸石を置いてから進む」ようプログラミング。
- 壊したい壁の近くにクリーパーを誘導し、爆発を利用して壁を壊す。
- エージェントにプログラミングで指示してトロッコ鉄道を作らせる。
このような、いつもマインクラフトを遊んでいる子供なら、嬉しくなってしまうような課題に、たくさん取り組むことができます。
一通り課題をクリアした後は、すべてのブロックを使って、好きなようにプログラミングをすることができます。
- 迷路から脱出するミニゲーム
- ニワトリがうむ卵を集めるゲーム
- 溶岩がありモンスターが出るアスレチック
工夫次第でいろいろ作れそうです。ぜひ楽しんでみてください。
スマホとパソコンの両方でやってみました
プログラミングといったらパソコンでやるものというイメージがありますが、iPhoneでも試してみたところ、問題なく利用できました。画面が小さいので多少見づらい&操作しにくいところもありましたが、一通り最後まで課題を行うことができました。
スマホで気軽に試せるのはいいですよね。
動画の音声は英語ですので、字幕オプションで日本語字幕を選んで視聴するといいと思います。
→Code Studioサイト内「MinecraftのHour of Codeチュートリアル」
マインクラフトでプログラミングはじめの一歩
子供たちにとって「神ゲー」であるマインクラフトを、実際に作っているクリエイターの方達が先生として動画で教え、励ましてくれるという点に、うちの子供はいたく感激していました。
プログラミングって楽しい! プログラミングのことをもっと知りたい!
と子供が思うことまちがいなしです。
マインクラフト「Hour of Code」は、無料で利用できるので、プログラミング学習の始めの一歩として、試してみてはいかがでしょうか。
こちらもおすすめ!無料で楽しめるプログラミング教材
他にも、ブラウザやアプリで手軽にプログラミングを楽しめる教材をいくつかご紹介します。ありがたいことに、どれも無料です。
Viscuit(ビスケット)
プログラミングを「粘土遊びのように」楽しもう、というコンセプトの、子供向けのプログラミング学習環境です。
就学前の小さなお子さんから楽しめます。
Scratch(スクラッチ)
ビジュアルプログラミングで一番有名なのが、このScratchではないでしょうか。
うちの子供が小学生だったとき、学校のパソコンクラブでも、この「Scratch」を教材として使っていました。
初級から応用まで、教本がたくさんあるのもポイントです。
無料で本格的に学びたい、という方にScratchは有力候補になると思います。
また、小さなお子さん向けに「Scratch Jr(スクラッチジュニア)」も登場しました。
Swift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンド)
iPadを持っている方にお勧めなのが、このSwift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンド)です。
ゲームを楽しみながら、プログラミングを学ぶことができます。デザインもとても美しくて、さすがApple製という感じなんですよ。
難易度の高い内容まで学んでいくことができるので、一応高学年の方からおすすめしますが、小学校に入る前のお子さんのいる方から、はまってどんどんできるようになっていってびっくり、という話を聞いたこともあります。
→Swift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンド)
iPadを持っているなら、ぜひインストールしてみてくださいね。
マインクラフトで遊んで学ぼう
うちの子はマインクラフトにハマるところからパソコンに興味を持ちました。
いまは情報通信を学び、エンジニアを目指しています。
小学生のうちから、プログラミングを「勉強」する必要はないと思います。遊びとしておもしろくて続けるうちに、興味が深まっていくというのがいいんじゃないでしょうか。
他にもマインクラフトに関する記事をいろいろ書いています。よろしければお読みくださいね。