ことばのたし算をしてみよう
家庭学習ノートの1つの例として、今日はことばのたし算のノートを作ってみたいと思います。
2つの言葉を組み合わせて、1つの言葉にします。
たとえば「持つ」と「上げる」を組み合わせて「持ち上げる」といった言葉です。難しい言葉では「複合動詞」といいます。
普段、あまり意識せずに使っていますが、たくさん思い浮かべられるでしょうか。
では、ノートの内容と、詳しい作り方を紹介していきます。
このページの内容については、2020年度からの学習指導要領に対応していることを確認済みです。
ことばのたし算の家庭学習ノートを作ろう
次のような内容で、家庭学習ノートを作ってみましょう。
- 2つの言葉を組み合わせて言葉を作る
- 2つの言葉を組み合わせてできた言葉で、文を作る
文を作る学習は、少し難易度が高いですが、とてもいい勉強になりますから、できれば挑戦してみて下さい。
ことばのたし算の家庭学習ノート作り方
いきなり家庭学習ノートを書き始めるのではなく、まず最初に、「何を」「どこに」「どれぐらいの大きさの文字で」書くか、計画を立てましょう。
罫線を引くなどして、書きやすく、見やすくなるよう、お子さんが自分で工夫できるようになっていくといいですね。
まだ難しければ、問題を書くところまで、親が手伝ってあげてもいいと思います。
見本を書いてあげて、真似て書かせるのもいいです。このサイトの画像も、ぜひ利用して下さい。できれば、そのまま写すのではなく、あくまでも参考程度にして、自分で工夫して書いてみるようにしてくださいね。
さて、ノートの内容ですが、
- 2つの言葉の組み合わせでどんな言葉ができるか考える問題
- できた言葉から、組み合わせる前のもとの2つの言葉を考える問題
- 2つの言葉を組み合わせてできる言葉を、自分で考えて書く問題
- その言葉を使って文を作る問題
この4つを組み合わせています。後になるほど難易度が上がります。1と2だけを数多くやる、1から4をやる、などお子さんに合わせて内容を決めてください。
問題を解き、文章を書き終えたら、親が見てあげましょう。
他にはこのような問題も
他にも、小学生の自主学習ノートづくりに使えそうな複合動詞はいろいろあります。
- 見る+上げる=見上げる
- 見る+おろす=見下ろす
- 知る+合う=知り合う
- とぶ+ちる=とびちる
- つむ+上げる=つみ上げる
- 走る+まわる=走りまわる
- 行く+つく=行きつく
- ぬぐ+すてる=ぬぎすてる
- 切る+すてる=切りすてる
- ふる+まわす=ふり回す
- ふる+つもる=ふりつもる
- よぶ+かける=よびかける
- なく+わめく=なきわめく
- かむ+くだく=かみくだく
- かむ+ちぎる=かみちぎる
- あらう+ながす=あらいながす
- 読む+取る=読み取る
他にもたくさんありますので、探してみてくださいね。