どんな主人公か読み取って書いてみよう
読書をもとにした家庭学習ノートの作り方は色々あります。今日は「主人公はどんな人か」を読み取り、言葉で書き表してみましょう。後半では、短い感想文を書いてみましょう。
文章や言葉を考えて書く家庭学習は、ちょっと難易度が高いですが、休みの日など、時間がある時にじっくり取り組んでみて下さい。
- 本を読み、どんな主人公かを書く
- 短い感想文を書く
作品は、芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)の「杜子春」(とししゅん)を選んでみました。
こちらの本にも、3年生に読んでほしい作品として掲載されています。
「杜子春」はこの本中で、35ページほどの、程よい長さの作品です。
では、この作品を読んで、家庭学習ノートを作ってみましょう。
読書をもとに家庭学習ノートづくり
作品を一度通して読み、もう一度、今度は主人公について書かれている言葉に線を引きながら、丁寧に読み返します。できれば二度、三度と読んで、主人公について書かれている言葉をたくさん探すことができるといいですね。
主人公はどんな人か、どんな態度や気分でいるのかが書かれた言葉を、探すことができるでしょうか。
1つも探せずにいるようならば、例えばこういう言葉だよ、といくつか教えてあげてください。1つでも自分で探すことができればいいと思います。
物語の進行にそって、線を引いた言葉をノートに書いていきます。まずは、罫線を引き、何をどこに書くのか決めましょう。
タイトルや作者名に、習っていない漢字がたくさんありますが、漢字で書いてもいいですし、ひらがなで書いても、どちらでもかまいません。
教科書体・大きめのフォントで載せておきます。
芥川竜之介
杜子春
ノートの左半分には、短い感想文を書きましょう。ここは本当に、なんでもいいのです。数行の文章を自分で考えて書くことができれば、今は充分です。
例えば、もし「ヘビとトラの絵がかっこよかった」と書いていたとしたら、「ちょっとそれはこの作品の感想としてどうなの?」と言いたくなるかもしれませんが、今日のところは、それでいいのだと思います。
ノートが完成したら、丸やコメントを書いてあげましょう。
あまり読書をしない方にもおすすめ
名作や古典といわれる作品の中には、読んだら本当におもしろい作品がたくさんありますが、子供が自分から、何のきっかけもなく興味を示すことは、あまりないですよね。
これは、そういうきっかけになる本としておすすめします。
文字は適度に大きく、ふりがなや、難しい言葉には注釈もついて、3年生の子供が読みやすいように編集されている本です。さくらももこ、はやみねかおる等の現代の作品から、与謝野晶子、芥川龍之介などの名作と言われる作品まで、10作品がおさめられています。
一話一話が長すぎず、テーマがわかりやすい作品が多いので、読書感想文を書くのにもいいと思います。
また、音読用のテキストとしても、とてもいいです。宿題の音読は、国語の教科書を読むことが多いと思いますが、土日や長期休みのときなどは、このような本をじっくりと時間をかけて音読するというもいいアイディアだと思います。