読書感想文の書き方と例文【苦手な人向け】

苦手な人でも大丈夫!読書感想文の書き方

作文が苦手な方や、読書感想文をどうやって書いたらいいかわからない、という方向けに、読書感想文の書き方と例文を記事にしました。

いえにわれぴ

本を読むのは好きだけど、読書感想文はにがて……

ユメオ先生

読書感想文を書くのはとってもむずかしいですよね。
ぜひとも書いてほしいことが2つあります。そこさえしっかり書けば、いい感じの読書感想文になるので、やってみましょう!

がんばってみるよ……

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読書感想文の書き方の動画

この記事の内容を動画でも解説しています。7分でわかる読書感想文の書き方、ぜひごらんください。

読書感想文を書くための本の選び方

読書感想文を書くための本の選び方は、本を読んで、

  • 自分にもこれと同じようなことがあった
  • もし自分だったらどうするだろうか

と、自分の身に置きかえて考えを深められそうな本を選ぶということです。

読書感想文を書くための本の選び方、くわしくは別の記事に書いています。

  • 読書感想文を書くための本が決まってない
  • 好きな本で読書感想文を書こうとしたけど、書くことを思いつけない
  • できるだけ短時間で読書感想文を書ける本を選びたい

こんな方は参考にしてくださいね。

姉妹サイトのこちらでも、読書感想文を書くのにおすすめの本を紹介しています。

『イッキに読める!名作選 6年生』に入っている「三人の大学生」っていうお話で書いてみようかな。シャーロック・ホームズが、テストの問題を写した犯人を見つけるお話!

ユメオ先生

「自分の経験」または「もし自分だったらどうするか」考えて書けそうですか?

うん…もし自分が犯人だったらどうするかなって、考えてみよう。

自由研究的な自主学習

読書感想文を書くための本の読み方

  • 自分にもこれと同じようなことがあった
  • もし自分だったらどうするだろうか

1回目は、読書感想文を書く本を決めるために、上のことを考えながら通して読みます。

本を決めたら、もう一度、読書メモを作りながらじっくり読み返しましょう。

読書メモ
  • いつ
  • どこで
  • だれが
  • 何をした

全部でなくてもいいので、こういったことをいくつかメモしながら読むと、本の内容がよく頭に入ってくると思います。

読書感想文に書くこと

読書感想文あるある

「自由に書いてください」と言われても何を書いたらいいのかわからない……

読書感想文に書くことは、本当は自由なんですが、自由に書いてと言われても何を書いたらいいのかわからなくて困る、という方は、次のことを書きましょう。この順番で書いていくと、400字詰め原稿用紙2~3枚にはなるはずです。

  1. 本との出会い
  2. どんな本か(あらすじ)
  3. 「自分の体験」または「もし自分だったらどうするか」
  4. 心に残ったこと
  5. 本を読んで気づいたこと

これを全部書く必要はなくて、書けそうなことだけ選んで書けばOKです。

でもこの中で、ぜひ書いた方がいいのは3と5です。これをしっかり書けば、いい感じの読書感想文になります。その他の項目は、書きたいことがある時や、長さが足りない時に書くと良いでしょう。

ひとつずつ説明していきますね。

タイトルと名前

読書感想文あるある

タイトルを決めるのになやんで、2時間経過……

タイトルに悩むような場合、ここはもう、次のようなタイトルにしておきましょう。

後でいいタイトルを思いついたらそれに変えればOKです。

コンクールに出す場合や宿題などでは、タイトルを書く場所が決められている場合があるので、確認してから書いてくださいね。

読書感想文のタイトルを書く場所

原稿用紙の書き方の決まりは姉妹サイト「読書感想文レシピ」のこちらの記事にまとめています。

本との出会い

書き出しはいろいろ考えられますが、思いつきやすいのは「本との出会いについて書く」書き出しです。

読書感想文あるある

書き出しになやんで、まっ白な原稿用紙を前に半日経過……

まずは1行でもいいから何か書くことをおすすめします。

例1)この本が図書館の「高学年におすすめの本」のコーナーにあったので、読んでみました。

例2)この本の表紙の絵が好きで、読んでみたいと思いました。

これは、必ず書かなくてはならないことではなく、書きやすいと思う場合は書くということです。

どんな本か(あらすじ)

いつ、どこで、だれが、何をしたお話か。

これを1~5行程度に短くまとめて書きます。

あらすじは必ずではなく、書いても書かなくてもいいです。あらすじを書いた方が続きを書きやすいと思う場合は書いてもいいでしょう。

書くとしても長くなりすぎないように注意しましょう。

読書感想文あるある

読み返してみたら、原稿用紙3枚ぶん、感想ではなくあらすじを書いていた……

どんな本かを人に紹介する目的で文章を書くときは、ネタバレには気をつけてあらすじを書いた方がいい場合がありますが、読書感想文は、本の紹介が目的ではないので、あらすじは書かなくてもいいのです。

どんなお話なのかを、できるだけ短くまとめるんだね。

読書感想文のタイトルと書き出し

この例では、タイトルと名前を書いた後、本との出会いについては書かずに、本のあらすじを5行書いて書き出しとしています。

「自分の体験」または「もし自分だったらどうするか」

次はぜひ書いた方がいい、読書感想文の中心となることがらです。

ここをしっかりと書くことができれば、読書感想文はほとんどできたも同然ですので、がんばりましょうね

本を選ぶとき、本を読むときも、次のことを考えましたね。

  • 自分にもこれと同じようなことがあった
  • もし自分だったらどうするだろうか

このことを書きましょう。ここは、いくら長くなってもいいです。

本を読んで思い出した自分の経験を書きます。そう、自分語りというやつです。人と話していて、急に自分の思い出話を始めると、時と場合によっては良く思われないこともありますが、読書感想文では思いっきり「自分語り」しちゃってください!

例1)スポーツ選手の努力について書かれた文章を読み、自分が習いごとでがんばっていることや大変だったことを思い出して書く。

例2)人とのきずなのおかげでつらいことを乗り越える物語を読み、家族や友達に助けられたこと、はげまされたことを思い出して書く。

本によっては、自分の体験と結びつけることがむずかしいものもあります。その場合は本を読んで「もし自分だったらどうするか」想像したことを書きましょう。

両方書いてもかまいません。

  • 自分にもこれと同じようなことがあった
  • もし自分だったらどうするだろうか

これを具体的にしっかり書くことができれば、立派な読書感想文になります。

もしも、目の前にテストの問題があったら、わたしだったらどうするかなぁ……

読書感想文で必ず書くこと

心に残ったこと

本の中から、心に残る文章やセリフを見つけましょう。

  • おどろいたこと
  • 不思議に思ったこと
  • すごいと思ったこと
  • 腹が立ったこと など…

どうしてそう思ったのか、理由を書いたりすると良いと思います。これも必ずではないですが、書きたいことがあれば書くと良いでしょう。

読書感想文は本を読んで心に残ったことを書く

本を読んで気づいたこと

最後のしめくくりに書くといいのが、本を読んで気づいたことです。

  • この本を読んで~~の大切さに気づいた。
  • これからは~~しようと思った。
  • ~~ということがわかった。

このように「本を読んだおかげで、こんな気づきや成長があった」というのを書くと、読書感想文のよくあるしめくくりができます。

何も思いつかない時はどうしたらいいの?

本を読んだけど、気づきも成長もとくになかった、という人はサラッとこんなふうにしめくくるのはどうでしょうか。

  • ~~についてもっとくわしく知りたいと思った。
  • またいつかこの本を読み返してみたい。
  • おもしろい本を読むことができてよかった。

無理して、なにか教訓を得たようなしめくくりにする必要はないと思います。

ありがちなしめくくりでは物足りない、という方はもちろん、ここに書いていることにとらわれずどんどん自分で工夫して書いてくださいね。

本を読んで気づいたことを書く

読み返して推敲(すいこう)

一通り書けたら、読み返して文章をなおしたり、書き足したり、余計な部分を除いたりしましょう。原稿用紙の余白を利用しましょう。

こうして一度書いた文章をより良くすることを「推敲(すいこう)」といいます。

清書をして完成

最後に清書をして、読書感想文の完成です。

がんばって、ていねいな字で書くよ……

読書感想文の例①「三人の大学生」を読んで

  • 読書感想文の例文1-1
  • 読書感想文の例文1-2

読書感想文、書けたよ! つかれたー!

読書感想文の例②「魔術」を読んで

ひきだしの奥から見つけた、色あせた読書感想文も掲載しておきますね。

  • 色あせた読書感想文1
  • 色あせた読書感想文2
  • 色あせた読書感想文3

おや、これは……なつかしいです…!

できれば早めに読書感想文を書き終えて、スッキリした気分で楽しい夏休みをすごしてくださいね。

読書感想文あるある

このページで「読書感想文あるある」として書いたのは、むかし小学生だった私自身や、私の子どもが経験したことです。

私ささしのは、作文を書いたり物語を考えたりするのが好きな子供でしたが、ある時自信満々で書きあげた読書感想文があらすじばっかりということで、母からキツいダメ出しを食らい、いじけた思い出があります。

息子は読書が大好きな子でしたが、作文はなかなか書くことを思いつけずに苦労していました。通信教育でも学びましたし、自主学習でもたくさん文章を書く経験をしたおかげか、いつのまにか苦手ではなくなり、今では文章を書くことが好きになっています。

小学生のうちはまだコツをつかめないことがあるかもしれませんが、苦手だと決めつけずに、楽しみながら文章を書くことを続けていってほしいなと思います。