有名な俳句とその作者-自主学習用資料

2015年3月6日

有名な俳句

小学校の教科書に出てくる俳句の作者と、その特に有名な俳句を集めてみました。小学生の自主学習で、俳句の書き写しや音読をする際に、お役立て下さい。

常用漢字程度までの漢字で表記したものと、ひらがなで表記したものを並べて書いています。また、読み方、書き方が難しい漢字や古風な表記は、読みやすいかなづかいで書いています。

松尾芭蕉

  • 松尾芭蕉(まつお ばしょう)
  • 1644年~1694年
  • 江戸時代
  • 特に有名な句集は『おくのほそ道』など

松尾芭蕉の俳句の例

古池や蛙飛びこむ水の音
読み…ふるいけや かわずとびこむ みずのおと
季語(春)

梅が香にのっと日の出る山路かな
読み…うめがかに のっとひのでる やまじかな
季語(春)

山路きて何やらゆかしすみれ草
読み…やまじきて なにやらゆかし すみれぐさ
季語すみれ草(春)

夏草や兵どもが夢の跡
読み…なつくさや つわものどもが ゆめのあと
季語夏草(夏)

閑さや岩にしみ入る蝉の声
読み…しずかさや いわにしみいる せみのこえ
季語蝉の声(夏)

五月雨をあつめて早し最上川
読み…さみだれを あつめてはやし もがみがわ
季語五月雨(夏)

秋深き隣は何をする人ぞ
読み…あきふかき となりはなにを するひとぞ
季語秋深き(秋)

物いえば唇寒し秋の風
読み…ものいえば くちびるさむし あきのかぜ
季語秋の風(秋)

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る
読み…たびにやんで ゆめはかれのを かけめぐる
季語枯れ野(冬)

与謝蕪村

  • 与謝蕪村(よさ ぶそん)
  • 1716年~1783年(諸説あり)
  • 江戸時代

与謝蕪村の俳句の例

春の海 終日のたりのたりかな
読み…はるのうみ ひねもすのたり のたりかな
季語春の海(春)

菜の花や月は東に日は西に
読み…なのはなや つきはひがしに ひはにしに
季語菜の花(春)

ゆく春やおもたき琵琶の抱心
読み…ゆくはるや おもたきびわの だきごころ
季語ゆく春(春)

さみだれや大河を前に家二軒
読み…さみだれや たいがをまえに いえにけん
季語五月雨(夏)

夏河を越すうれしさよ手に草履
読み…なつかわを こすうれしさよ てにぞうり
季語夏河(夏)

みじか夜や毛虫の上に露の玉
読み…みじかよや けむしのうえに つゆのたま
季語みじか夜(夏)

朝顔や一輪深き淵の色
読み…あさがおや いちりんふかき ふちのいろ
季語朝顔(秋)

寒月や門なき寺の天高し
読み…かんげつや もんなきてらの てんたかし
季語寒月(冬)

小林一茶

  • 小林一茶(こばやし いっさ)
  • 1763年~1828年
  • 江戸時代
  • 特に有名な句集は『おらが春』など

小林一茶の俳句の例

めでたさも中位なりおらが春
読み…めでたさも ちゅうくらいなり おらがはる
季語(新年)

雪とけて村いっぱいの子どもかな
読み…ゆきとけて むらいっぱいの こどもかな
季語雪とけ(て)(春)

雀の子そこのけそこのけお馬が通る
読み…すずめのこ そこのけそこのけ おうまがとおる
季語(春)

我ときて遊べや親のない雀
読み…われときて あそべやおやの ないすずめ
季語(春)

やせ蛙まけるな一茶これにあり
読み…やせがえる まけるないっさ これにあり
季語(春)

やれ打つな蝿が手をすり足をする
読み…やれうつな はえがてをすり あしをする
季語(夏)

名月をとってくれろと泣く子かな
読み…めいげつを とってくれろと なくこかな
季語名月(秋)

うまさうな雪がふうはりふわりかな
読み…うまそうな ゆきがふうわり ふわりかな
季語(冬)

正岡子規

  • 正岡子規(まさおか しき)
  • 1867年~1902年
  • 創作活動をしたのは明治時代
  • 有名な作品は短歌論「歌よみに与ふる書」

正岡子規の俳句の例

夏嵐机上の白紙飛び尽くす
読み…なつあらし きじょうのはくし とびつくす
季語夏嵐(夏)

柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺
読み…かきくえば かねがなるなり ほうりゅうじ
季語(秋)

赤とんぼ筑波に雲もなかりけり
読み…あかとんぼ つくばにくもも なかりけり
季語赤とんぼ(秋)

鶏頭の十四五本もありぬべし
読み…けいとうの じゅうしごほんも ありぬべし
季語鶏頭(秋)

いくたびも雪の深さをたずねけり
読み…いくたびも ゆきのふかさを たずねけり
季語(冬)

団栗の共に掃かるる落ち葉かな
読み…どんぐりの ともにはかるる おちばかな
季語落ち葉(冬)

高浜虚子

  • 高浜虚子(たかはま きょし)
  • 1874年~1959年
  • 明治~昭和時代

高浜虚子の俳句の例

去年今年貫く棒の如きもの
読み…こぞことし つらぬくぼうの ごときもの
季語去年今年(新年)

そこを行く春の雲あり手を上げぬ
読み…そこをゆく はるのくもあり てをあげぬ
季語春の雲(春)

遠山に日の当たりたる枯野かな
読み…とおやまに ひのあたりたる かれのかな
季語枯れ野(冬)

俳句に関する自主学習ノートの例

たとえばこのような自主学習ノートを作ることができます。

俳句に関する小学生の自主学習としては、書き写し、音読の他、自分で俳句を作ってみるというのもおすすめです。

季節を感じ、表現する俳句づくりに、挑戦してみてはいかがでしょうか。

その他の作者の作品も含めて、季節ごとに有名な俳句をたくさん集めた記事もあります。よろしければご覧ください。