有名な秋の俳句-自主学習におすすめ

2015年8月26日

自主学習に使える秋の俳句

秋の俳句集です。松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶、正岡子規など、学校でも習う有名な俳人の作品を集めました。書き写し、音読、自主学習ノートづくりに役立てていただけたらと思います。

また、このサイトにはほかにも俳句に関する記事がたくさんあります。

俳句に関する自主学習ノートづくりのヒントになるような記事を一覧ページで探してみてくださいね。

俳句に関する記事一覧

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秋の俳句

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松尾芭蕉

与謝蕪村

小林一茶

正岡子規

高浜虚子

その他

松尾芭蕉の秋の俳句

松尾芭蕉(まつお ばしょう)

この道や行人なしに秋の暮
(このみちや ゆくひとなしに あきのくれ)
季語「秋の暮」

荒海や佐渡によこたう天の川
(あらうみや さどによこたう あまのがわ)
季語「天の川」

秋深き隣は何をする人ぞ
(あきふかき となりはなにを するひとぞ)
季語「秋深き」

松風や軒をめぐって秋暮れぬ
(まつかぜや のきをめぐって あきくれぬ)
季語「秋暮れぬ」

名月や池をめぐりて夜もすがら
(めいげつや いけをめぐりて よもすがら)
季語「名月」

菊の香や奈良には古き仏達
(きくのかや ならにはふるき ほとけたち)
季語「菊の香」

与謝蕪村の秋の俳句

与謝蕪村(よさ ぶそん)

かなしさや釣の糸吹くあきの風
(かなしさや つりのいとふく あきのかぜ)
季語「秋の風」

月天心貧しき町を通りけり
(つきてんしん まずしきまちを とおりけり)
季語「月」

秋雨や水底の草を踏みわたる
(あきさめや みなそこのくさを ふみわたる)
季語「秋雨」

白露や茨の刺に一つづつ
(しらつゆや いばらのとげに ひとつずつ)
季語「白露」

蜻蛉や村なつかしき壁の色
(とんぼうや むらなつかしき かべのいろ)
季語「蜻蛉」

沙魚釣の小舟漕ぐなる窓の前
(はぜつりの こぶねこぐなる まどのまえ)
季語「沙魚」

朝がおや一輪深き淵のいろ
(あさがおや いちりんふかき ふちのいろ)
季語「朝がお」

戸をたたく狸と秋をおしみけり
(とをたたく たぬきとあきを おしみけり)
季語「秋」

小林一茶の秋の俳句

小林一茶(こばやし いっさ)

秋風やむしりたがりし赤い花
(あきかぜや むしりたがりし あかいはな)
季語「秋風」

ありあけやつゆにまぶれしちくま川
(ありあけや つゆにまぶれし ちくまがわ)
季語「つゆ」

うつくしや障子の穴の天の川
(うつくしや しょうじのあなの あまのがわ)
季語「天の川」

天広く地ひろく秋もゆく秋ぞ
(てんひろく ちひろくあきも ゆくあきぞ)
季語「ゆく秋」

名月をとってくれろと泣く子かな
(めいげつを とってくれろと なくこかな)
季語「名月」

秋風に歩いて逃げる蛍かな
(あきかぜに あるいてにげる ほたるかな)
季語「秋風」

正岡子規の秋の俳句

正岡子規(まさおか しき)

砂の如き雲流れ行く朝の秋
(すなのごとき くもながれゆく あさのあき)
季語「秋」

鳥飛んで秋の山眼に横たわる
(とりとんで あきのやまめに よこたわる)
季語「秋」

秋の空露をためたる青さかな
(あきのそら つゆをためたる あおさかな)
季語「露」

鶏頭の十四五本もありぬべし
(けいとうの じゅうしごほんも ありぬべし)
季語「鶏頭」

柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺
(かきくえば かねがなるなり ほうりゅうじ)
季語「柿」

赤とんぼ筑波に雲もなかりけり
(あかとんぼ つくばにくもも なかりけり)
季語「赤とんぼ」

高浜虚子の秋の俳句

高浜虚子(たかはま きょし)

ほのかなる空の匂いや秋の晴
(ほのかなる そらのにおいや あきのはれ)
季語「秋」

日のくれと子供が言いて秋の暮
(ひのくれと こどもがいいて あきのくれ)
季語「秋の暮」

大空にまたわき出でし小鳥かな
(おおぞらに またわきいでし ことりかな)
季語「小鳥」

一枚の紅葉かつ散る静かさよ
(いちまいの もみじかつちる しずかさよ)
季語「紅葉」

その他作者の秋の俳句

他にもたくさんの、秋に関する俳句があります。

飯田蛇笏(いいだ だこつ)

くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
(くろがねの あきのふうりん なりにけり)
季語「秋」

野道ゆく秋の足音したがえり
(のみちゆく あきのあしおと したがえり)
季語「秋」

地と水と人をわかちて秋日澄む
(ちとみずと ひとをわかちて あきびすむ)
季語「秋日」

ひぐらしのこえのつまづく午後三時
(ひぐらしの こえのつまづく ごごさんじ)
季語「ひぐらし」

をりとりてはらりとおもきすすきかな
(おりとりて はらりとおもき すすきかな)
季語「すすき」

芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)

初秋の蝗つかめば柔らかき
(はつあきの いなごつかめば やわらかき)
季語「初秋」

久保田万太郎(くぼた まんたろう)

海をみてたてば海より秋の風
(うみをみて たてばうみより あきのかぜ)
季語「秋の風」

とうとうと瀧の音ある芒かな
(とうとうと たきのおとある すすきかな)
季語「芒」

室生犀星(むろう さいせい)

栗のつや落ちしばかりの光なる
(くりのつや おちしばかりの ひかりなる)
季語「栗」

この資料について

たくさんの俳句の中から、著作権が消滅した作品を集めました。

現代かなづかいに表記をあらためているものがあります。小学校で習わない漢字を使っているものもありますが、小学生の自主学習用として、読み方、書き方が難しすぎると思われる漢字はひらがなで書いている場合もあります。

表記について、厳密なルールに従って作成してはいません。小学生の自主学習用資料としてお使い下さい。

資料置き場俳句,

Posted by shino