小学生が日本の歴史を学ぶ前の準備

2017年7月3日

このページでは、小学生日本の歴史を勉強するにあたり、最初におさえておきたいポイントについて書いています。

現在の学習指導要領※では、小学校6年生で、日本の歴史を習うことになっています。(※2020年度からの新指導要領について確認済み)

6年生の社会科では、日本の歴史だけではなく、現代の生活と政治、世界の中の日本についても学びます。ですから、日本の歴史は、縄文時代から現代までを、6年生の4月から秋ぐらいまでという短い間に一通り勉強することになります。

「日本の歴史って覚えることが多くて、大変そう」

「小学生は、どこまで覚えたらいいの?」

そんなふうに思う方が多いのではないでしょうか。

詳しく学ぼうとすれば、どこまでも奥が深いのが歴史です。でも、小学生は、これから中学生以降で詳しく学んでいく歴史の、基礎を学びつつ親しむことが目標です。

だからといって、「さらっと雰囲気だけ味わえばいい」「まだちゃんと覚えなくても大丈夫」ということではありません。

小学生の時に、おさえるべきポイントがあるのです。

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まずは時代区分を覚えよう

まず、このような表を見て、時代区分の名前と順番を覚えます。

日本の時代区分

時代の分け方に関してはいろいろな説がありますが、ここでは、小学校の国語の教科書(東京書籍『新編新しい社会』)を参考にしました。

  1. まずは目でよく見て、音読する
     
    表のマス目の縦の長さは、時代区分の年数にだいたい対応しています。(縄文時代と弥生時代を除く。縄文時代は約1万6000年前から1万4000年あまり続きました。弥生時代はその後3世紀ごろまで続きました)

    「平安時代や江戸時代は長く続いたんだな」「奈良時代は意外と短いな」「大正時代はすごく短かったんだな」などと、見た目で印象に残ればと思います。

  2. 時代区分を隠して言ってみる。
  3. すべて言えるようになるまでくり返す。
  4. クイズで確認
     
    ・奈良時代の前は何時代?
    ・江戸時代の後は何時代?
    ・大正、明治、昭和時代を正しい順に並べよう
    ・室町、平安、鎌倉時代を正しい順に並べよう

    こんな簡単なクイズで、完全に覚えたかどうか、確認してみましょう。

年号はまだ覚えなくていいです。

時代区分にキーワードをプラス

ここまでに、時代区分の名前と並び順を覚えました。

次に、覚えた時代区分に、キーワードをプラスして覚えましょう。

キーワードは、教科書に載っている言葉の中から選びましたが、上記以外でもかまいません。例えば、縄文時代なら、三内丸山遺跡以外にも、貝塚(かいづか)、たて穴住居(たてあなじゅうきょ)、縄文土器(じょうもんどき)などのキーワードを選んでも良いでしょう。

その時代を象徴するようなできごと、人物等から選ぶと良いと思います。

時代区分を聞くと、キーワードを言えるように練習します。年代順に言えるようになったら、ランダムな順番でも言えるように練習します。

キーワードを聞くと、時代区分を言えるよう練習しましょう。これも、最初は年代順に言えるように練習し、その後はランダムな順番で出題されても言えるようにします。

キーワードを、1つではなく、いくつも覚えたくなるかもしれませんが、それはこの先学習していくことですので、ここでは一つにしぼります。

余裕があれば

特に重要なポイントとなる年号をいくつか覚えておくのも良いでしょう。

例えば…

  • 794年 京都に都が移り(平安京)、平安時代が始まる。
  • 1603年 徳川家康が江戸に幕府を開く。

このような、日本の歴史の大きな節目を、いくつか覚えておいても良いと思います。

その後の学習

この後、日本の歴史を、学校で習ったり、受験のために勉強したりします。

また、歴史に関する本や学習まんがを読む、ドラマや映画を観る、新聞やテレビで歴史に関係のあるニュースを見る等、社会科の勉強以外にも、歴史について学ぶ機会がたくさんあります。

時代区分とキーワードをしっかり覚えているので、長い日本の歴史の中の、どのあたりの時期についてのことなのか、なんとなくでもわかった状態で学ぶことができるはずです。

日本の歴史というコーナーを、時代区分ごとに棚で区切り、それにキーワードで印をつけておくようなイメージです。

そうして、知識を「しまう場所」を、最初にしっかりと作ってしまうのです。

覚えたことを収納するための棚を作るといいましたが、覚えたことを記す本のインデックスを作るようなイメージといってもいいかもしれません。

これができると、その後、知識が入ってくるたびに、整理された状態で覚えることができ、必要な時に思い出しやすくなります。

関連した知識をまとまった状態で覚えていられるのも良い点です。

まとめ

このページでは、日本の歴史を学ぶ前に覚えておきたい、時代区分と特に重要な歴史上のキーワードについて書きました。

6年生になる前の春休みや、受検勉強として日本の歴史を学び始める前にやっておくと、いい予習になります。

よろしければ、参考にしてみてください。