世界遺産とは-自主学習におすすめ
このページには小学生の自主勉強のテーマとしておすすめの、世界遺産(せかいいさん)についてまとめています。
まずはこのページでは、世界遺産とは何かということについて書いています。
世界遺産は、特徴のある地形や建物ですから、小学生でも覚えやすく、楽しく学ぶことができるでしょう。
世界遺産を学ぶことで、自然と都道府県名や日本の地理について、知っていることが増え、興味がわいてくると思います。
中学受験の入試問題や、公立中高一貫校の適性検査にも、世界遺産のことはよく出題されます。
普段の自主学習のテーマにもぴったりですし、夏休み等に、じっくりと時間をかけて自由研究としてまとめるのもとても良い勉強になります。
ぜひ、世界遺産の自主学習ノート作りに取り組んでみてください。
世界遺産とは
1972年、ユネスコが採択(さいたく)した条約「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」(=世界遺産条約とよばれる)にもとづいています。
日本ユネスコ協会連盟のサイトによると、この条約には、2018年12月現在、世界で193カ国が加わっています。日本は、1992年(平成4年)に加わりました。
人類共有の、かけがえのない財産である、
- 遺跡
- 建造物
- 自然
これらを世界遺産として登録することによって、保護し、次世代へ伝えていくことが、世界遺産条約の目的です。
ユネスコとは
(文部科学省のサイトより引用)
- ユネスコは、国際連合(国連)の専門機関です。
- 世界の国の人たちが、教育、科学、文化の面で協力し、交流できるような活動をします。
- ユネスコが目指しているのは、世界が平和になり、人々が幸せに暮らせることです。
世界遺産への登録
このような流れで世界遺産への登録が行われます。
- それぞれの国が世界遺産に登録してほしい世界遺産候補を推薦する。
- 専門の機関により、現地調査、評価がなされる。
- 最終的に世界遺産委員会が審議し、登録するかどうかを決める。
日本ユネスコ協会連盟のサイトによると、2018年12月現在、世界遺産は1092件登録されています。
世界遺産の種類
世界遺産には、文化遺産、自然遺産、複合遺産の三種類があります。
- 文化遺産…顕著な普遍的価値をもつ建物や遺跡など。
- 自然遺産…顕著な普遍的価値をもつ地形、地質、生態系、景観などを持つ地域。
- 複合遺産…文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている遺産。
負の遺産(ふのいさん)とは
世界遺産は、人類の宝として未来に受け継いでいきたいものが登録されます。
しかし、人類の負(ふ=マイナス)の記憶ともいえる、戦争や人種差別の悲惨さを未来に伝えるものも、世界遺産として登録されています。
例えば、広島の原爆ドームがそうです。核兵器の恐ろしさを伝え、世界平和を訴える世界遺産です。
他にも、負の遺産とよばれる世界遺産には、ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所などがあります。
世界遺産の数
世界と日本の、世界遺産の登録数を調べました。登録数は毎年増えます。かっこ内の時点での登録数であることにご注意ください。
世界遺産の数(2018年12月時点)
- 文化遺産 845件
- 自然遺産 209件
- 複合遺産 38件
合計 1092件
日本にある世界遺産の数(2020年5月時点)
- 文化遺産 19件
- 自然遺産 4件
合計 23件
日本にある世界遺産については、こちらのページにまとめています。
世界遺産に関する自主学習ノート例をご紹介したページもご覧ください。