【2022年度】小学生が受ける英検のポイントまとめ
このページでは、2022年度の英検の日程や試験内容、検定料などについてまとめています。
毎年のように変更がありますが、2022年1月時点での最新情報をチェックしてまとめました。
大学入試への活用など、これからますます英検の重要度は増していくと思われます。
小中学生のお子さんに英検を受験させたいと思っている方に、英検について知っておきたい情報を1ページでサクッとチェックしていただけたらと思い、記事を作成しました。
(1次試験と2次試験を別の日に行う従来型の英検について書いています。コンピュータで受験する英検S-CBTについては別のページにまとめています)
英検の基礎知識
実用英語技能検定(略して「英語検定」または「英検」)は、公益財団法人日本英語検定協会が実施しています。
このページでは「英検」と略して書きます。
英検は「英語を理解し、使う力」をはかり、証明してくれる検定試験です。
子どもから大人まで、幅広い年齢の人が英検を受験しています。2018年度の志願者数は380万人ほどでした。
その中には、小学生以下の人も41万人ほどいたそうですよ。
英検の級
英検の級は、1級から5級まであります。1番難しいのが1級、易しいのが5級です。
1級 | 広く社会で求められる英語を十分に理解し、使用できる |
---|---|
準1級 | 社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できる(大学中級程度) |
2級 | 社会生活に必要な英語を理解し、使用できる(高校卒業程度) |
準2級 | 日常生活に必要な英語を理解し、使用できる(高校中級程度) |
3級 | 身近な英語を理解し、使用できる(中学卒業程度) |
4級 | 簡単な英語を理解することができ、それを使って表現することができる(中学中級程度) |
5級 | 初歩的な英語を理解することができ、それを使って表現することができる(中学初級程度) |
英検を受けるメリット
英検に合格する(級認定を受ける)と、級やCSEスコアに応じて、入試や学校生活など多くの場面で活用できます。
- 英検の級が入試の出願資格となっている高校、大学がある
- 英検の成績によって試験免除をする学校がある
- 入試の合否、特待生指定の参考にする学校がある
- 奨学金、給付金の判定に英検の成績が使われる場合がある
- 単位認定に英検が活用される学校がある
- 海外留学時の語学力証明資格として英検の成績が使える場合がある
英検の級認定によって、将来の選択肢が広がるということです。当サイトでは、小学生から英検を目標に英語の学習をすることをおすすめしています。
英語4技能の試験
英検は、英語4技能の試験です。
英語4技能とは、英語で「読む、聞く、書く、話す」の4つの技能のことです。この4つを、バランスよく身につけることが大切だと考えられています。
英検は、1~3級で4技能をはかるテストとなっています。
4級、5級には、2022年度現在「書く」力をはかるライティングテストはありません。また、「話す」力をはかるスピーキングテストを受けることができますが、級認定には影響しません。
級の合否とCSEスコア
英検を受験すると、受検した級について合格または不合格と判定されます。
その他に、成績表には「英検CSEスコア」が表示されます。
英検を受験すると、級の合否の他に、英検CSEスコアも判定されます。英検CSEスコアは、国際標準規格CEFRに対応した評価点で、英検のすべての級に共通した絶対指数です。英語の4つの技能別にスコアが出るため、苦手な技能を判別するのにも役立ちます。
たとえば、英検5級をギリギリ合格するレベルだと、英検CSEスコアは419ですが、満点で合格した場合のスコアは850となります。さらにスピーキングテストも満点の場合の英検CSEスコアは1275となります。
参考:英検公式サイト
同じ英検5級合格者の中でも、CSEスコアは419から1275という違いがあるということです。
「5級合格」というだけでは、どれぐらいの英語技能を持っているのかザックリとしかわかりません。
英検CSEスコアも併せてみることにより、どのくらいの英語の技能を持っているのかを、より詳しく知ることができるのです。
英検の一次試験、二次試験とは
英検1級から3級には一次試験と二次試験があります。
一次試験は、「聞く、読む、書く」力をはかる試験です。選択肢から選んでマークシートで答える問題の他、英文を書く問題もあります。
二次試験は、従来型の英検の場合、一次試験を合格した人だけが受けることができます。面接による「話す」力をみる試験です。
(英検S-CBTの場合は、別日程の二次試験はなく、受験者全員が4技能の試験を一日で受けます)
4級・5級のスピーキングテストについて
4級、5級には二次試験はありません。4級、5級を受験した人は、スピーキングテストを受けることができます。
スピーキングテストは、自宅や学校で、パソコンやスマートフォンを使って受けることができる、英語を話す力をみるテストです。
2022年度の英検の日程
筆記試験の一次試験、面接の二次試験という従来型の英検の本会場、1次試験の日程だけ参考にまでにまとめます。2022年1月時点の情報で、今後変更などあるかもしれませんので、詳しくは英検の公式サイトでご確認ください。なお、英検S-CBTの日程は異なります。
2022年度第1回検定
一次試験
- 本会場:6/5(日) 個人の受付期間4/1~5/6※
2022年度第2回検定
一次試験
- 本会場:10/9(日) 個人の受付期間8/1~9/8※
2022年度第3回検定
一次試験
- 本会場:2023年1/22(日) 個人の受付期間11/1~12/15※
※書店受付の締め切りは1週間ほど早いので注意
英検会場の感染拡大予防対策はどうなっているの?
英検公式サイトによると、受験者の安全確保のため、英検本会場では次のような対策がされることになっています。
来場者は自宅を出る前や入場前に、決められたヘルスチェック※を実施。ヘルスチェックの項目に該当した場合の来場、受験を断る。
- マスク着用
- 入り口付近に消毒薬を設置。来場者の手指の消毒。
- 会場は換気、空調の使用を行う。
- アルコールティッシュや消毒液の持ち込みを許可。
- ビニール手袋(透明)の着用を許可。
さらに、来場者に次のことへの協力を呼び掛けています。
- 会場内では原則マスク着用
- 原則として受験者一人で来場。
- 年少の受験者等の場合同伴者は1名まで。
- 保護者控室の設置なし。
※ヘルスチェックのチェック項目
- いつもの体温と比べて発熱がある
- 咳がある
- 下痢をしている(持病や食あたりなどを除く)
- 新型コロナウイルスと診断されている人と2週間以内に会った
- 風邪の症状が続いている
- そのほか、体調が悪い
- のどの痛みや、強いだるさがある
- 息苦しい
- 味がしない・においがしない
- 14日以内に海外渡航歴がある
- 同居する人が以上の各項目にあてはまる
英検は、多くのお子さんの進路選択に大きく関わる試験です。このような状況でも、できる限り実施する方向で調整が行われているのですね。
なお、ここに書いたのは本会場の対策です。
塾など準会場での受験の場合は、会場ごとに対策が異なります。
お子さんを受験させるかどうか、このような会場の対策もよく確認して決めてくださいね。
2022年度の英検の検定料
2022年度から検定料が変更されています。
本会場の検定料(税込)
個人で受験する場合の料金です。団体受験の料金は異なります。
1級 | 11,800円 |
---|---|
準1級 | 9,800円 |
2級 | 8,400円 |
準2級 | 7,900円 |
3級 | 6,400円 |
4級 | 4,500円 |
5級 | 3,900円 |
英検の試験時間
一次試験
筆記試験 | リスニング | |
1級 | 100分 | 約35分 |
準1級 | 90分 | 約30分 |
2級 | 85分 | 約25分 |
準2級 | 75分 | 約25分 |
3級 | 50分 | 約25分 |
4級 | 35分 | 約30分 |
5級 | 25分 | 約20分 |
二次試験(4級・5級はスピーキングテスト)
1級 | 約10分 |
---|---|
準1級 | 約8分 |
2級 | 約7分 |
準2級 | 約6分 |
3級 | 約5分 |
4級 | 約4分 |
5級 | 約3分 |
一次試験免除とは?
1~3級の一次試験に合格し、二次試験には合格しなかった人は、次回従来型の英検を受験する際に申請すれば一次試験が免除となり、二次試験だけを受けることができます。
免除申請できる期間は1年間です。
ダブル受験とは?
2つの級を同じ日に受験することができます。
- 同じ試験日、同じ会場でのみ可能
- 隣接する2つの級のみ可能(5級と4級はダブル受験可だけど5級と3級はダブル受験不可)
英検を小学校低学年の子供が受ける場合の注意点
英検は小学校低学年のお子さんも多く受験しています。
試験中は保護者がそばについていることはできません。お子さんの様子を部屋の外から見ていることもできません。
中高生、大学生、社会人の方たちが一緒に試験を受けている部屋の中で、他の人の迷惑になるようなことをせずに試験を受けられるかどうか、親の責任で判断して受験させるかどうかを決めてくださいね。
英検公式サイトには、お子さんが英検を問題なく受けられるかどうかのチェックシートや、年少者が受験する場合の注意点の説明があります。
英検S-CBTについて
コンピューターを使って受験する英検です。(自宅のパソコン等で受験するのではなく、会場で1人1台のコンピューターを使って受験します)
1次試験と2次試験が別の日ではなく、1日で4技能のテストを行います。2022年度は、準1級から3級まで受験できます。
「英検S-CBT」に合格すると、従来の英検と同じ資格を得ることができます。
「英検S-CBT」については、別のページにくわしくまとめています。
さいごに
2022年度の英検について、ポイントとなる情報をまとめてみました。
うちの子供は、小学校の時に英検Jr.のブロンズ、シルバー、ゴールド、そして英検の5級と4級を受験しました。中学生になってからは、3級を受験し合格。準2級を目指して勉強しましたが残念ながら合格できず。その後進学した学校ではTOEICを受けることになっているため、今はTOEICの勉強をしています。
家庭学習レシピは、英検合格を目指して勉強する小中学生を応援しています。