西暦と和暦、年度のことなど

2017年8月5日

このページでは、西暦と和暦について、調べたことをまとめています。

先日、暦についてまとめた記事を書きました

その記事にも書いたように、暦は、太陽や月の周期をもとに、一年を何日、何週、何月とするかを決めたものです。暦には、「太陽暦」「太陽太陰暦」「太陰暦」といった種類があるのでしたね。

では、今日取り上げる西暦と和暦も、太陰暦や太陽暦と同じような「暦」の一種なのでしょうか?

それは違います。

西暦、和暦というのは、年の数え方のことです。どの年を1年(=元年)として、年を数えるかを決めたものです。難しい言葉でいうと、紀年法(きねんほう)といいます。

同じ暦という文字がついていますが、混同しないようにしましょう。

では、西暦と和暦について説明していきます。

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西暦(せいれき)

世界中で多く使われている、年の数え方です。

イエス・キリストが生まれたとされる年を元年(1年=紀元)として年を数えます。

紀元前と紀元後

イエス・キリストが生まれた後の年を数えて「紀元〇年」または「A.D.〇」といいます。「紀元」や「A.D.」をつけないこともあります。

イエス・キリストが生まれる前の年を数えて「紀元前〇年」または「B.C.〇」といいます。

世紀の数え方

先ほど書いたように、イエス・キリストが生まれたとされる年が西暦1年です。

それから100年ごとに区切り、「〇世紀」と数えます。

西暦1年から100年までの100年間が1世紀です。101年から200年までが2世紀

2017年は、2001年から2100年までの100年間に含まれるので、21世紀ですね。

和暦(われき)

日本で使われる年の数え方です。

日本では、西暦と和暦の両方が使われています。西暦で2017年は、和暦で平成29年です。

和暦は、元号(明治、昭和、平成など)と、元年からの年数を表します。

西暦と元号の使い分け

西暦と元号のどちらを使えばいいのか、厳密なきまりはないそうです。

ただし、元号は日本独自のものですので、海外の方に向けた手紙や書類には西暦を使います。

また、学校、役所など公的機関は、和暦を使うことが多いです。

元号とは

元号(げんごう)は、年号(ねんごう)ともいいます。

明治5年

平成27年

このように、元号と、元年からの年数を並べて表します。

西暦は元年となる年がたったひとつでいつまでも変わりませんが、元号はしばしば変わり、変わるたびに元年から数えます。

元年とは

元年(がんねん)というのは、元号が変わった年です。元年=1年です。

令和元年について

令和元年は、平成から令和に変わった年のことです。西暦では2019年です。

西暦2019年の5月1日に、平成天皇が退位して上皇となり、令和天皇が即位しました。

ですから、

  • 西暦2019年4月30日は、平成31年
  • 西暦2019年5月1日は、令和元年

平成元年について

平成元年は、昭和から平成に変わった年のことです。西暦では1989年です。

西暦1989年の1月7日に、昭和天皇が崩御(ほうぎょ=天皇等が亡くなること)しました。

ですから、

  • 西暦1989年1月7日は、昭和64年
  • 西暦1989年1月8日は、平成元年

明治以降の元号の期間

  • 明治 1868年1月25日:明治元年~1912年7月29日:明治45年
  • 大正 1912年7月30日:大正元年~1926年12月24日:大正15年
  • 昭和 1926年12月25日:昭和元年~1989年1月7日:昭和64年 
  • 平成 1989年1月8日:平成元年~2019年4月30日:平成31年
  • 令和 2019年5月1日:令和元年~

元号が切り替わった年

西暦1912年

  • 7月29日 明治45年
  • 7月30日 大正1年

西暦1926年

  • 12月24日 大正15年
  • 12月25日 昭和1年

西暦1989年

  • 1月7日 昭和64年
  • 1月8日 平成1年

西暦2019年

  • 4月30日 平成31年
  • 5月1日 令和1年

元号はどんな時に変わるの?

天皇の即位、大きな災害、病気の流行、戦争や革命等が起こった節目に、新しい元号に変えられてきました。現在では、天皇の在位期間ごとに元号が定められることになっています。

元号と時代区分

元号は、平安時代、江戸時代といった、時代区分とは別のものです。

時代区分は、政治や人々の暮らしが大きく変わった節目を境として歴史を区分したものです。(平安時代、江戸時代など)

歴史の時代区分を習う時に、江戸時代以降を、明治時代、大正時代、昭和時代、平成時代と同列に習いますが、江戸時代までは「時代区分」、明治時代以降は、「元号(年号)」です。

小学校ではあまり習いませんが、江戸時代にも、その前も、歴代の元号が存在しました。

最初の元号は?

元号は、古くから、基本的に二文字の漢字で表されてきました。

最初の元号は、飛鳥時代、645年の大化の改新の際に使われた「大化(たいか)」であると言われています。

年度とは?

学校では、「〇年度」という言い方がよく使われますね。

日本の公立小学校の年度は、その年の4月1日から、翌年の3月31日までです。

平成5年度

2017年度

のように、「年度」という言い方は、西暦、和暦のどちらも使われます。

学校で使われる他、役所でも使われます。会社の「会計年度」等もあります。

期間はそれぞれ、目的によって違います。4月1日から始まる年度だけではなく、1月1日から始まる年度、6月1日から始まる年度等、いろいろあります。