暦とは・旧暦とは何か
このページでは、暦(こよみ)や旧暦(きゅうれき)についてまとめています。学校では習いませんが日本の季節をあじわう方法のひとつとして知っておくのも良いと思います。
- 西暦と和暦
- 季節の行事
- 国民の祝日
- 月の日数と曜日
- うるう年について
こういった知識をもとにして解く問題が、中学受験や公立中高一貫校の適性検査の問題として出ることがあります。
知っているようでいて、改めて問われると、案外答えられなかったりするものです。
自主学習ノート作りなどの機会を活用して、一度まとめて覚えておくと役に立つかもしれません。
暦とは
暦(こよみ)は、カレンダーのことです。
時間の流れを、年、月、週、日といった単位にあてはめたものを暦といいます。時間の流れを知るために、太陽や、月の動きをもとにします。
いろいろな種類の暦があります。
さまざまな暦
宗教、国によって、様々な暦があります。
月の満ち欠けによって日付を決めるもの、太陽の動きによって日付を決めるものなどがあります。
太陽暦(たいようれき)
様々な暦の中で、太陽の動きをもとにして作られたものを、太陽暦といいます。
・グレゴリオ暦…世界中でよく使われている
太陽太陰暦(たいようたいいんれき)
月の動きをもとにして作られた暦と太陽の動きをもとにした二十四節気を組み合わせたものです。
・中国暦…中国の伝統的な暦で、現在も「春節(しゅんせつ)=太陽太陰暦の正月」を祝う習慣等が残っている。
・かつて日本で使われていた旧暦
太陰暦(たいいんれき)
月の満ち欠けをもとにして作られた暦。陰暦(いんれき)ともいいます。
・ヒジュラ暦…イスラム世界で使われる
旧暦とは
日本では、明治時代から、グレゴリオ暦が使われるようになりました。それ以前は中国暦をもとにした暦が使われていましたが、これを旧暦(きゅうれき)といいます。
旧暦では、月が新月になる日を1日とします。
月の形が日々変わっていき、次の新月の日が、次の月の1日となります。
閏月(うるうづき)
月の満ち欠けの周期(新月から次の新月までの期間)は約29.5日なので、暦と実際の季節が少しずつずれてしまいます。
ずれが1か月分ほどになると「うるう月」として1か月増やして調整しました。つまり、1年が13か月になる年があるのです。
二十四節気(にじゅうしせっき)
月の動きをもとにした暦の他に、太陽の動きをもとにした、二十四節気(にじゅうしせっき)というものも使われました。
二十四節気は、約365日が1周期である太陽の動きを24等分に区切り、名前をつけたものです。
旧暦の月の呼び名
- 一月 睦月(むつき)
- 二月 如月(きさらぎ)
- 三月 弥生(やよい)
- 四月 卯月(うづき)
- 五月 皐月(さつき)
- 六月 水無月(みなづき)
- 七月 文月(ふづき)
- 八月 葉月(はづき)
- 九月 長月(ながつき)
- 十月 神無月(かんなづき)
- 十一月 霜月(しもつき)
- 十二月 師走(しわす)
旧暦は、現在日本で使われている新暦(グレゴリオ暦)とは、ずれがあります。ですから、旧暦で行われた行事、俳句の季語などを、そのまま新暦にあてはめると、季節感が違ってしまうことがよくあるのです。
現在日本で使われている暦
世界にならって日本でも太陽暦であるグレゴリオ暦を使うことが、明治時代に決まりました。
西暦1873年1月1日を明治6年1月1日として、日本人はグレゴリオ暦でくらし始めました。
うるう年については、別のページにまとめています。
参考:二十四節気
太陽の一年間の動きを24等分した区分に名前をつけたもの。
春
立春(りっしゅん)2/4頃
雨水(うすい)2/18頃
啓蟄(けいちつ)3/5頃
春分(しゅんぶん)3/20頃
清明(せいめい)4/4頃
穀雨(こくう)4/20頃
夏
立夏(りっか)5/5頃
小満(しょうまん)5/21頃
芒種(ぼうしゅ)6/5頃
夏至(げし)6/21頃
小暑(しょうしょ)7/7頃
大暑(たいしょ)7/22頃
秋
立秋(りっしゅう)8/7頃
処暑(しょしょ)8/23頃
白露(はくろ)9/7頃
秋分(しゅうぶん)9/23頃
寒露(かんろ)10/8頃
霜降(そうこう)10/23頃
冬
立冬(りっとう)11/7頃
小雪(しょうせつ)11/22頃
大雪(たいせつ)12/7頃
冬至(とうじ)12/21頃
小寒(しょうかん)1/5頃
大寒(だいかん)1/21頃
二十四節季のえほん
二十四節季や太陰暦、旧暦についてわかりやすく教えてくれる本。絵も素敵で、じっくり見入ってしまいます。