重なる部分に注目し図をかいて考えよう
1mのものさし2本を使って、1m以上のものを測るには、どうしたらいいでしょうか。
ものさしが重なる部分に注目して考えてみましょう。
1問は、図を見ながら式と答えを考えて書きます。2問目は、問題文を読んで図も自分で書いてみましょう。
- 重なる部分に注目し、図をかいて考える問題
それでは、図をかいて考える問題の家庭学習をしてみましょう。
図をかいて考える家庭学習ノート
教科書や市販の問題集等を見ながら問題を書き写す他、自分で数字を変えて問題を作ってみるのもいいと思います。今回は、2問のうち、1問は、あらかじめ考え方の図をかいておきます。もう1問の方は、図も自分でかいてみるようにしました。
図をかいて考えるのは、ちょっと難しいかもしれませんが、挑戦してみてください。
答え合わせをして、コメントを書くとこのような感じになります。
式は、これ以外にも考えることができると思います。
上の問題ならば、
80+100=180
という式でもいいです。また下の問題は、
110-90=20
という式等でもOKです。
教科書にはどっちのやり方がいいか等は書かれていません。いろいろな計算の方法を自分で考えてみることが、この単元の目的です。
今の小学生の教科は、昔とずいぶん違います。
スパイラル方式というのでしょうか。予備的な勉強があり、じっくりと基礎を学ぶ勉強をし、そして応用発展と、時間をおいて何度も繰り返し学習するようになっているんですね。
たとえば分数。3年生でいきなり初めてぶつかるのではなく、2年生のうちに、さわりだけやっておくようになっています。ピザやテープを同じ大きさに分けて、2分の1とか4分の1とか、感覚的にわかりやすい内容で、2年生の時に少しだけ分数の授業があるんです。
そうしておいてから、3年生で本格的に分数の勉強を始めます。
4年生、5年生でも分数について学ぶ単元があります。そして6年生では、分数のわり算、かけ算を学習するのです。
このページで取り上げたノートも、教科書に載っている問題を参考にしています。
30cmや、1mの「ものさし」で長さを測ることは、2年生で教わりました。3年生では、このように「1mのものさしで、1m以上の長さのものを測るにはどうしたらいいか」をまず考えさせるんですね。
その後、長いものを「まきじゃく」で測ることを教わります。
今持っている知識で、工夫して問題解決をする力が、このような学習で育つのでしょうね。
お子さんの教科書を、時には一緒によく読んでみると、発見が多く親も勉強になると思います。