分数の大きさを比べよう
分数や小数の計算の仕方は覚えたけど「なんだかすっきりしない」と思っていませんか?
分母が同じ分数のたし算ならば「分母はそのまま、分子をたす」という方法で計算できます。
このやり方を覚えて問題が解けるとしても、「じつは分数ってじっさい何なのか、よくわからない」ということもあり得ます。
- 分数を線分図に書き表す
- 分母の違う分数の大きさをくらべる
うちの子供も最近このノートを作りました。作りながら色々と発見することがあったようです。
分数とは何なのかを理解するのに良い自主学習のですので、ぜひ取り組んでみて下さい。
ノートの作り方
画像のように、問題と線分図の線をかきます。いろいろな分母の分数について、線分図に目盛を書いてみる学習です。
書き方の例として、分母が2のところはすでに目盛と分数を入れてあります。分母が3のところも、目盛を入れるのが難しいので、ここでは目盛は先に書いておくことにしました。
3分の1、3分の2の目盛はどこに書けばいいか考えることに、挑戦してみるのも良いと思います。
線分図に、目盛と分数を書き入れていきましょう。
書いた目盛をもとに、分数や整数の大きさを比べる問題にも取り組みましょう。
大きい順に並べる問題も、なかなか難しいと思いますが、正解できるでしょうか。線分図に印をつけながら比べるといいと思います。
色々発見しよう
この線分図を見比べて、お子さんに、気づいたことをたくさん教えてもらいましょう。
- 2分の1と、4分の2と、10分の5は、同じ。
- 5分の3と10分の6は同じで、分母が2倍、分子も2倍になっている。
- 5分の1と10分の2、5分の2と10分の4、5分の4と10分の8、5分の5と10分の10、どれも分母が2倍、分子も2倍になっている。
こんなことが発見できればいいと思います。
さらに、分数や小数の理解を深めるために、こんな学習にも発展させてみては。
- 1より大きい数までの線分図を作る
- 分母が6、7、8、9の分数の線分図にも挑戦する
- 小数も並べて書いてみる
手を動かし、比べてみることで、分数って何なのか、理解できていくと思います。