「国語が得意科目になる『お絵かき』トレーニング」を読みました

2018年3月13日

国語の勉強方法について調べているときに、「国語が得意になる『お絵かき』トレーニング」という本を見つけました。

読んでみると、国語、言葉、作文の勉強方法として参考になることが多くありました。

小学生の国語の勉強って、何をやったらいいの? そんな疑問を持っている方に、いいヒントになりそうな本ですので、ご紹介します。

国語ができるようになるために必要な「理解力」

国語の勉強というと、漢字を覚える、言葉の意味や使い方を覚える、ということがまず思い浮かびます。

それも大事ですが、それだけではいけないのだそうです。

「日本語で書かれたこと、話されたことを、本当に理解する」ことができるようになるための勉強こそが、国語の勉強として大事なことなのだとこの本には書かれています。

本当に理解するとはどういうことか

物語や説明文を読み、本当に理解するとは、どういうことでしょうか。

読んだこと、聞いたことを、そのままそっくり丸暗記すること?

そうではありません。

この本によると、本当に理解するとは、読んだこと、聞いたことを、自分の言葉で言いかえをすることができることなのだそうです。

  • 自分のことばで言いかえをすることができる。
  • 文字で書かれた内容を読み、絵や映像として思い浮かべる(描き表す)ことができる。

こうして読んだり聞いたりしたことを、自分が持っている知識や記憶と結びつけることが、本当に理解することなのだと、この本の著者は言っています。

理解力をつけるためにやるべきこと

それでは、読んだこと、聞いたことを理解する力をつけるために、どんな学習をしたらいいのでしょうか。

この本には、何年生の時にどんな学習をするべきか、具体的に書かれています。

例えば、低学年の頃にはこんな学習をするといいそうです。

言葉を増やし、文の型を知るために

  • 音読
  • 親が読み上げる文章を書き取る

理解力を醸成するために

  • 絵を見て、どんな絵か言葉で説明するなど「言い換え」をする

少しずつステップアップしていき、中学生、高校生の頃にはこんな学習へと進みます。

言葉を増やすために

  • 全文書き取り

理解力を醸成するために

  • 文章要約などの言い換え

表現力を育成するために

  • 意見文を書く
  • 文章構成演習

中高生になると、かなり本格的な文章の学習になりますよね。

このように、理論だけではなく、具体的にどんな勉強をしたらいいのかが、しっかり書かれてあるところがこの本のいいところです。

よし、今日からやってみよう、と思えるんです。

お絵かきトレーニングとは

では実際に「お絵かきトレーニング」とはどんなことをするのか、説明してみますね。

(本に載っている絵ではなくフリーのウェブ用素材を利用して説明します。いつも利用させていただいている「いらすとや」さんのイラストです)

絵から文

絵を見て、その絵を見ていない人に、どんな絵かわかるように説明します。

例えばこのような絵を見て、説明を考えてみましょう。

「犬が水を飲んでいます」

これだけでは、よくわかりません。絵を見ていない人が、この絵をそっくりそのまま思い浮かべることができるぐらい詳しく説明してみましょう。

例えばこんな感じでどうでしょうか。

「画面の真ん中に犬がいます。薄い茶色の犬ですが、長いたれ耳は濃い茶色です。尻尾も濃い茶色です。犬の頭は画面の左側を向いています。犬の顔の下に、緑色の、深さのある丸いお皿が置いてあり、水が入っています。犬はピンクの舌を出して水を飲んでいます。水が2滴お皿からはねています」

文から絵

文章を読み、その内容を絵に描き表します。

例えばこのような文章を読んで、絵を描いてみましょう。

「画面の真ん中より下に、茶色い落ち葉の山があります。その山を囲むように、画面の右側に女の人、左側に男の人が立っています。女の人はピンクのジャンパーに赤いズボンという服装で、薄茶色のてぶくろをつけています。男の人は薄い青のジャンパーに濃い青のズボンという服装です。二人とも笑顔です。女の人は、左手に、棒に刺したサツマイモを持っています。サツマイモからはホカホカと白い湯気が出ています。男の人は右手に棒を持っていて、棒の先は落ち葉の山に隠れて見えません」

この文章から、このような絵が描けるでしょうか。

「絵から文」「文から絵」のどちらも、最初はとても単純な絵柄から始めて、しだいに複雑な絵の説明文へと進んでいきます。

2人で交互に絵を説明して相手に描いてもらうのもおもしろそう

お絵かきトレーニングは、一人で、本に描いてある絵を見て説明文を考えたり、文章を読んで絵を描いたりします。これを、家族や友達と二人組になって、交互に説明をしあうのもおもしろいと思います。

  1. Aさんが絵を見て、Bさん(絵を見ていない)に説明します。
  2. Bさんは説明を聞いて絵を描きます。
  3. Aさんが見た絵とBさんが描いた絵がどれぐらい似ているか確認します。
  4. どう説明したら、もっと似た絵が描けるようになるか話し合ってみましょう。

これを2人で交互に行います。

勉強という感じではなく、楽しい遊びのような感覚で、理解力やコミュニケーション力を鍛えられるのが、この「お絵かきトレーニング」なんです。

最後に

この本で提案されているお絵かきトレーニングは、小学校に入る前のお子さんでも始めることができます。

できれば早めに始めたい、すべての教科の基礎となるトレーニングだと思います。

うちの子はもう中学生になりますが、この本にもっと早く出会っていて、本の内容を実践していたらよかったな、と。

もしかしたら、話し下手や、作文の苦手で悩むことが、今より少なかったんじゃないか、なんて思えたりもします。

と、悔やんでいても始まらないので、今からでもこんなことを、子供に勧めてみたいです。

本を読んだら、情景を画像や動画のように頭の中に思い浮かべてみる。

読んだ文章や、人から聞いた言葉を、自分の言葉で言い換えてみる。

映画やドラマの内容を、人に言葉で説明する。

読んだ本、観たドラマや映画のことを、家族でよく話題として取り上げるようにするといいかもしれませんね。マンガでもいいかもしれません。

子供が、読んでいるマンガや、ハマっているゲームのことを一生懸命説明する時がありますが、興味がなくて聞き流してしまうこともありました。よく聞いてあげると、自分の言葉で説明する力がつき、国語力がアップするのかもしれないな、とこの本を読んで思いました。