送りがなをまちがえやすい漢字・学年別

2015年6月18日

送りがなをまちがえやすい漢字を、学年別にまとめました。自主学習ノートの作り方例も掲載しています。小学生の自主学習のヒントとしてご利用ください。

短い-短かい
表す-表わす
答え-答

など、大人でも、どっちが正しいんだっけ? と迷ってしまう漢字があります。

どちらでも間違いではない、という場合も多くありますが、今の小学校ではどう習うのか? 小学生が漢字のテストで書くならどっちか? という観点で、調べてみました。

調べるために使ったのは国語の教科書と、こちらの辞書です。
チャレンジ 小学漢字辞典 第六版 コンパクト版

学年ごとにまとめていますが、読み方については、その学年までには習わない読み方も書いているところがあります。学年の分類は目安としてご利用下さい。

2019年2月27日:2020年度からの指導要領に対応しました。変更点はこちらです。

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送りがなの学習方法

テストではこのような送りがなの問題が出ます。

  • ひらがなを漢字になおす問題で、送りがなも書くもの
  • 正しい送りがなと、まちがった送りがなの漢字が並べて書いてあり、正しい方を選ぶ問題
  • 文章の中から、漢字や送りがなが間違っているものを選び、正しくなおす問題

こういったテスト形式で確認しながら、間違えたものを繰り返し練習するのがいいと思います。一度覚えたと思っても、しばらくするとあやふやになってしまいがちですので、一度間違えた漢字や、特にテストに出やすい漢字、間違えやすいと言われている漢字は、夏休みや学年末に、まとめて確認するといいと思います。

送りがなをまちがえやすい1年生で習う漢字

上がる(あがる)
※上る(のぼる)とのくべつに気をつけましょう。

下がる(さがる)
※送りがながかわると、読み方もかわります。下る(くだる)、下りる(おりる)

生きる(いきる)
※「生る」と書かないよう気をつけましょう。生まれる(うまれる)、生える(はえる)、生(なま)などいろいろな読み方があります。

送りがなをまちがえやすい2年生で習う漢字

交わる(まじわる)
※「交じわる」と書かないように気をつけましょう。下の「交じる」と区別しましょう。

交じる(まじる)
※「交じる」「交ざる」は「交る」と書かないように気をつけましょう。

細い(ほそい)
※送りがなが変わると、読み方も変わります。細かい(こまかい)

当たる(あたる)
※「当る」という書き方も見かけますが、小学校では「当たる」と習います。

行う(おこなう)
※「行なう」という書き方も目にしますが、小学校では「行う」と習います。

答え(こたえ)
※「こたえる」という動詞だけではなく「問題のこたえ」のように名詞として使う場合も、「答え」と送りがなをつけるように、小学校では習います。

用いる(もちいる)

来る(くる、きたる)
※「来たる」と書いているものも見かけますが、小学校では「きたる」も「くる」も「来る」と書くように習います。

送りがなをまちがえやすい3年生で習う漢字

短い(みじかい)
※「短かい」とまちがえやすいので気をつけましょう。

曲がる(まがる)、曲げる(まげる)
※「曲る」とまちがえないようにしましょう。

終わる(おわる)
※「終る」という書き方も見かけますが、小学校では「終わる」と送りがなをつけるよう習います。

代わる(かわる)

投げる(なげる)

表す(あらわす)
※「表わす」という書き方も見かけますが、小学校では「表す」と送りがなをつけます。

落ちる(おちる)

落とす(おとす)
※「落し物」という書き方などよく見かけますが、小学校で習う書き方にしたがうと「落とし物」となります。

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送りがなをまちがえやすい4年生で習う漢字

改める(あらためる)
※「改る」「改ためる」といったまちがいに気をつけましょう。

産まれる(うまれる)

試みる(こころみる)
※「試る」「試ろみる」といったまちがいに気をつけましょう。

省みる(かえりみる)

変わる(かわる)

浴びる(あびる)

群れる(むれる)
※「む・れる」となり、下の「むら・がる」との区別に気をつけましょう。

群がる(むらがる)

送りがなをまちがえやすい5年生で習う漢字

営む(いとなむ)

確かめる(たしかめる)

潔い(いさぎよい)

現れる(あらわれる)

志す(こころざす)

責める(せめる)

増える(ふえる)

断る(ことわる)

導く(みちびく)

報いる(むくいる)

告げる(つげる)

費やす(ついやす)

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送りがなをまちがえやすい6年生で習う漢字

映える(はえる)
※「映る」と書くと「うつる」という読みになります。

危ない(あぶない)

敬う(うやまう)

降りる(おりる)
※「降る」と書くと「ふる」という読み方になります。

捨てる(すてる)

装う(よそおう)

暖かい(あたたかい)

著しい(いちじるしい)

著す(あらわす)
※「著わす」という書き方も見かけますが、学校では「著す」と送りがなをつけるよう習います。

補う(おぎなう)

訪れる(おとずれる)
※訪ねる(たずねる)という読み方もあります。

幼い(おさない)

朗らか(ほがらか)

承る(うけたまわる)
※「承わる」などのまちがいが多いようです。

退ける(しりぞける)

2019年2/27更新の変更点

このページの情報は、2020年度4月からの学習指導要領に従った内容に更新済みです。

<変更した点>

  • 告げる(つげる)4年生→5年生へ移動
  • 費やす(ついやす)4年生→5年生へ移動
  • 群れる(むれる)5年生→4年生へ移動
  • 群がる(むらがる)5年生→4年生へ移動
  • 承る(うけたまわる)5年生→6年生へ移動
  • 退ける(しりぞける)5年生→6年生へ移動

送り仮名のつけ方のきまり

送り仮名のつけ方の、基本ルールです。文法の用語など、小学校では習わないことが含まれています。特に覚える必要はありませんが、送りがなのつけ方にまよった時にそなえて、ルールを知っておきたい方のために。

語尾(ごび)が変化する言葉の場合

  • 基本…変化する部分から送りがなをつける。例)走る、長い
  • 例外1…「しい」で終わる形容詞は、「し」以降を送りがなにする。例)美しい、楽しい
  • 例外2…「か」「やか」「らか」で終わる形容動詞は「か」「やか」「らか」から送りがなとする。例)静かだ、明らかだ
  • 例外3…いろいろな読み方のある漢字の場合、読み方を区別するために、基本ルールよりも1つ前の文字から送りがなとするものがある。例)「教わる」(おそわる)と「教える」(おしえる)を区別するために、「教る」ではなく、1つ前の文字から送りがなとする。

変化しない言葉の場合

  • 名詞には送りがなをつけない
  • 語尾が変化する言葉からできた名詞には、もとの言葉の漢字部分の読みを変えないように送りがなをつける。例)動き、正しさ
  • 副詞、連体詞、接続詞は、最後の音を送りがなとする。例)全く、必ず

二つ以上の言葉が組み合わさりできた言葉の場合

  • 組み合わせられる前の言葉の送りがなのつけ方にしたがう。

まちがえやすい送りがなの自主学習ノート作り方例

送りがなのつけ方を確認する自主学習の例を、下の記事でくわしく紹介しています。
自主学習ノートづくりのヒントとして、ぜひご覧になってください。