およその数を考えよう
およその数というのは、概数(がいすう)のことです。
がい数とは何かということや、がい数の求め方として「四捨五入」の仕方を、小学校の算数で習います。
- 「〇〇の位で四捨五入する」
- 「四捨五入して〇〇の位までのがい数にする」
- 「四捨五入して上から〇桁のがい数にする」
など、まぎらわしい色々な言い方を理解して対応することが必要で、ちょっと難しいと感じるお子さんもいるのではないでしょうか。
このページでご紹介するような家庭学習に取り組んで、しっかり復習をしておきましょう。
- 四捨五入してがい数を求める
- がい数を求めてから合計を計算する
色々な出題パターンの問題にまとめて取り組むことで、頭の中で整理することができればと思います。
がい数の家庭学習
微妙に異なる出題パターンの問題を、数多く解いてみましょう。
「四捨五入して百の位までのがい数にする」ためには、百の位ではなく、十の位で四捨五入することなどに気をつけて取り組みます。
どのパターンの問題でも、答えを書いた後、問題と答えをもう一度読み返し、確かめをすることが大事です。
また、ノートの下半分では、学年別の児童数を、それぞれ十の位までのがい数にし、合計を見積もってみました。実際の児童数の合計と見比べることで、実際の合計とおよその数の合計の違いがどれぐらいあるのかにも注目してほしいと思います。
「〇〇の位までのがい数にする」というパターンを間違えやすいと思いますので、とくに気をつけて見直しをしましょう。
答えを書いた後の確かめの仕方の例
「100の位までのがい数にする」という問題の場合は、10の位で四捨五入をするべきですので、
- 答えの下2桁が「00」になっているといい。
- 答えの下3桁が「000」になっている場合は「100の位で四捨五入してしまい、1000の位までのがい数になっている」可能性がある。10の位で四捨五入していたかどうか、確かめる。
ただし、例えば次のような問題もあります。
- 4952を、10の位で四捨五入しなさい(答え=5000)
このように、10の位で四捨五入しても、下3桁が「000」になる場合もあるのです。
やはり、1つ1つ、問題文の意味を理解し、問題の意図に合った答えになっているかどうかを、確かめる必要があると思います。
答え合わせをします。教科書や問題集の問題を写して学習した場合で、解答がある時は、自分で答え合わせをしてみましょう。
最後に親が確認して、コメントを書きます。
この他の問題例
少し難しいですが、このような問題にも取り組んでみましょう。
- 1の位で四捨五入すると340になる数のはんいを答えましょう(335以上345未満)
- 10の位で四捨五入すると200になる数のはんいを答えましょう(150以上250未満)
1の問題の答えは、整数では「335から344まで」となりますが、「345未満」という言い方ができると、「345は含まれず、345より小さい数」となり、例えば344.9のような数も含まれることになります。
「〇〇以上△△未満」という言い方も習った場合は、このように答えられると良いと思います。
以上・以下・未満
- 10以上…10もふくまれる
- 10以下…10もふくまれる
- 10未満…10はふくまれない