敬語の学習-その1【自主学習ノート例】
敬語の自主学習ノートの例をご紹介します。
学校の授業で習うだけではなく、家庭学習で補い、生活の中でも使って、少しずつ身につけていきたいのが敬語ですね。
- 敬語の種類を考える問題
練習問題を解きながら、敬語への理解を深められるといいなと思います。
敬語の種類を考える自主学習ノート
下の画像のように、問題を書きます。自分で問題の文を考えるのも、とても良い学習になると思います。
線が引かれた言葉が、敬語のどの種類にあたるか、考えて書きましょう。
- 丁寧語
話し方をていねいにする。
→話を聞いている人へのうやまいの気持ちを表す。 - 尊敬語
目上の人の動作や物事について使う敬語
→その動作をしている人、物事の主へのうやまいの気持ちを表す。 - 謙譲語
自分の動作や物事について使う敬語
→話を聞いている人、または話の中に出てくる目上の人へのうやまいの気持ちを表す。
このように習いますが、少し難しいですね。尊敬語と謙譲語の区別がうまくつくでしょうか。
謙譲語は、話し手が自分の動作をへりくだることによって、間接的に相手をうやまう気持ちを表す点をおさえておきましょう。
- どんな立場の人と話しているのか。(目上の人か、対等か)
- 話の中に出てくる動作の主は誰か。(自分か、話している相手か、第三者か)
- 話の中に出てくる動作の主の立場は?(目上の人か、対等か)
こういった要素の組み合わせによって、敬語の使い方が違います。ただ、そういう仕組みを覚え込むのではなく、聞き慣れて、使い慣れていくうちに、自然と、正しい敬語が耳になじみ、間違っていると違和感を感じ、正しく使えるようになっていくものではないでしょうか。
「おっしゃる」が尊敬語で「申す」が謙譲語、のように、丸暗記するだけではなく、誰をうやまうための敬語であるか?を意識すると、理解しやすいと思います。
丸つけをして、親が確認、コメントを書くと、このようにノートが仕上がります。
話し方を使い分ける
敬語を完璧に使いこなせることは、経験というか技術的なことで、小学生にそこまで求めなくていいと個人的には思います。時と場合によって、相手によって、話し方を変えた方がいい、ということが意識できるようになればいいのではないでしょうか。
- 外出先でお店の人に話しかける時
- 電話に出る時
- 学校で先生が話されたことを親に伝える時
こういった時に、感じのいい話し方ができるよう、日頃からうまくアドバイスできるといいなと思います。しつけの問題でもあるので、なかなか難しいのですが…。
敬語への接点を増やす方法の1つとして、こういった学習漫画を利用するのもいいんじゃないでしょうか。
今回の自主学習ノートでは、線を引かれた言葉の敬語の種類を考えて書く問題に取り組みました。もう一歩、二歩踏み込んで、敬語について考える問題を、次回は紹介したいと思います。