児童英検が英検Jr(えいけんジュニア)に-受験の結果や感想など
小学生の英語学習の目標として、児童英検はぴったりだと思います。その児童英検が、英検Jr.(えいけんジュニア)と名前を変えたそうです。
子供が小さいうちから英語に親しませたいと思っている親御さんは、今はとても多いのではないでしょうか。
うちも、息子が小学校入学前から、いくつか英語教材を購入してきました。児童英検は、オンライン教材で学習し、ブロンズとシルバーを小学校1年生の時に、ゴールドを3年生の時に受験しました。
英会話教室に通わせたり、高額なセットの教材を買い与えたりしたことはないのですが、子供は英語を聞き取る耳がある程度育ってきたのではないかなと思っています。
今日は、小学生の子供が今まで児童英検を受けてきた結果や感想と、英検Jr.について、書いてみたいと思います。
わが家の児童英検への取り組み
わが家の息子が児童英検に取り組んだ時期や学習の内容について書いてみます。
児童英検をやる前には
それ以前には、ベネッセの「こどもチャレンジEnglish」という幼児用の英語教材を、3年間続けて購入していました。この教材は、しまじろうがマスコットキャラクターで、オマケが色々ついてきて、子供は届くと毎回大喜びしていました。
でも、あまり熱心に取り組むことなく終わってしまいました。親主導で、一緒に教材に取り組むことができればよかったのかもしれませんが、与えっぱなしだったので…。もったいないことをしてしまいました。
1から10までの数の数え方や、色、くだものや動物の名前など、少し覚えていたでしょうか。英語ってなんだか楽しい、という肯定的なイメージを持つことには、あの教材が一役買ってくれたかもしれません。
その後ビーゴグローバルという教材を2年間続けて購入しました。ゲームをしながら英語に取り組むもので、これは子供が1人でよく取り組んでいました。すごく楽しい教材で気に入っていたんですが、残念ながら現在は販売されていません。
児童英検はいつから?
ビーゴグローバルをやっていた時期と重なりますが、息子が小学生になったばかりの頃、児童英検ブロンズの試験を受けました。3年生の夏休みにゴールドを受験し、92パーセントの達成率という結果が出たので、児童英検は卒業しました。
どんな教材で学習したか
児童英検ブロンズは、公式のiphoneアプリによる学習を、一通りやってから受験しました。
シルバーとゴールドは、パソコンで児童英検のオンライン教材をやってから、試験を受けました。
どれぐらいの時間
あまり勉強する時間を作れなかったので、夏休み、冬休み、春休みなどに集中的に取り組みました。
児童英検(英検Jr)オンライン版は、1カ月分だけ利用することもできます。時間を作れそうな時にピンポイントで購入し、その期間みっちり頑張るというような使い方ができるんです。
みっちりがんばるといっても、1日15分程度、それも英語のイラストを見ながら音声を聞いたり、英語のゲームをしたりというものなので、楽しんで取り組んでいるようでした。
シルバーは2か月、ゴールドは4か月、学習期間を設けました。ずっと続けてやっていたわけではなく、1か月だけ購入して、半年休んで今度は3か月といった感じで、やれそうな時を見計らって購入していました。
児童英検受験の結果と難易度
1年生の時に受けた児童英検ブロンズとシルバー、そして3年生の時に受けたゴールドの結果です。よくがんばったなぁと思います。
ブロンズ、シルバーと比べて、ゴールドはけっこう難しそうだなと思いました。問題で読み上げられる英文がかなり長い問題もありました。これまでに英語学習歴がないお子さんの場合は、まずはブロンズから、サンプル問題をやって様子を見てみることをお勧めします。
児童英検ゴールドの後、英検5級にも合格しています。
英検と児童英検の違い
英検の話が出たので、ここでちょっと寄り道して、子供が児童英検(英検Jr)と英検の、両方を受けてみた体験をもとに、2つの試験の違いを比べてみます。
児童英検(英検Jr)は、リスニングの問題が中心です。
アルファベットや英単語、英文を読み取る問題としては…
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ブロンズ
- 文字を読む問題はありません。
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シルバー
- 絵を見て音声を聞き、あてはまるアルファベットを選ぶ問題
- 単語を聞いて、文字で書かれた単語を選ぶ問題
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ゴールド
- 単語の綴りを見て絵を選ぶ問題
- 4コマ漫画の内容に合う、ごく短い会話文を選ぶ問題
これだけです。読む問題を特に意識して学習したことは、息子の場合はなかったです。
これに対して英検は、5級でもリーディングの問題がしっかりあり、語順を知っていないと解けない問題が出てきます。
リスニング問題だけを比べた難易度は、英検5級の方が、児童英検ゴールドよりも、ずっと易しかったという息子の感想でした。英検5級のリスニング問題の方が、児童英検ゴールドよりも、短い文を、ゆっくり、はっきり読んでくれると感じられたようです。
私も問題を聴いて確認しましたが、確かに児童英検ゴールドの方が、読み上げのスピードは速く、問題文の長さも長いものがありました。ゆっくりハッキリとした英検5級のリスニング問題より、児童英検の方が、よりナチュラルな英語の音声だと思います。
英検5級と児童英検のゴールドには、そのような違いがあるため、一概にどちらが簡単、どちらが難しいということはできません。
ただし、英検5級の場合、リスニングでほぼ満点を取ることができば、リーディングは、語彙問題を中心にいくらか得点できれば合格できてしまいます。うちの息子もそのクチで、リーディングの問題はほとんど勉強しないまま受験し、半分くらい間違えていましたが、リスニングが満点近かったため、なんとか合格はできたということでした。
英検の、リーディングの問題にもしっかり対応できるように学習するとしたら、それなりに学習時間がかかるだろうと思います。
児童英検オンライン教材の内容
さて、児童英検(英検Jr.)に話を戻して、オンライン教材である「ラーニング」の内容を少しご紹介します。
英検ジュニアのラーニングは、パソコンをマウスを使い操作して取り組む教材です。
まずは「ドリル&ゲーム」からスタートします。
絵を見ながら英語の音声をくり返し聞いた後、英語のゲームで、覚えたことを確認します。
いろんな種類のゲームがあります。たとえば、障害物をよけて宝探しをするもの、カルタなど。パーツを組み合わせてロボットを作るゲームを、うちの息子は特に気に入っていました。
リスニングとゲームを何回もやると、「もぎテスト」を受けられるようになります。ここで、実際の児童英検テストの形式で、問題を解く練習をすることができます。
児童英検に取り組んだ効果
児童英検(英検Jr)のゴールドまでやり終え、息子はどうなったか、というと…
英語を聞き取る耳は、だいぶ育ったような気がしています。
私は英語の発音に関して詳しくないのですが、英検の公式教材ですから、模範的ないい発音の英語に違いないと思っています。それを、ふんだんに耳で聴き、真似て言うことができたのは、とてもよかったと思います。
それも「さぁ英語のお勉強をしますよ」という雰囲気ではなく、楽しく遊んでいるうちに、英語を聞く体験をたくさんできたので、子供にとっては「ママに勉強させられた」感がなくて、よかったのではないかなと思っています。
低学年から、月一回程度、外国人の先生が学校のクラスに来てくださり、英語に親しむ授業をしてくれますが、その時も自信をもって参加できているようです。
英語は好きだし、これから得意になれそうというような、いいイメージをつかんでいるようではあります。
児童英検が英検Jrになって変わったところは?
「児童」というより「ジュニア」の方が、スマートで言いやすくなったような気がする…かな?
サイトも、久しぶりに見てみたら、ずいぶんスッキリと見やすく、使いやすそうな雰囲気になったなと思いました。テストや教材の内容が変わったということではないようですね。
私は以前、大変失礼ながら、児童英検のホームページが今一つ使いづらいと思っていました。オンライン教材を使っていた時に、不具合があり、クレームを入れたこともあるんです。(クレームへの対応はきちんとしたものでした)
当時は、多少使いづらいと感じる部分はあったのですが、他の教材に変えようとは全く思いませんでした。
児童英検を受験するための学習をする教材は、色々と売られていますが、英検Jr.オンライン教材は、テストに直結した、十分すぎるほどの内容を備えた公式教材です。子供が1人でも取り組みやすいのも魅力で、これ以外の教材をわざわざ選ぶ理由は、ちょっと思い当たりません。
英検ジュニアのホームページには、ブロンズ、シルバー、ゴールドの、それぞれのサンプル問題に挑戦できるコーナーもありますので、試しに挑戦してみてはいかがでしょうか。
こんな方に英検ジュニアをおすすめ
- 小学校から英語が必修化-何か準備をしておきたいという方
5、6年生で年間35単位時間の「外国語活動」が必修となっています。音声を中心に英語に慣れ親しみ、コミュニケーションをはかる土台作りを目指します。これは、英検Jrのコンセプトにぴったり合っています。 - 英語を教室や教材で学んでいるがどれぐらい身についているか知る目安がほしい方
成績の客観的なデータを得ることができます。全国的な規模で行われるメジャーな英語のテスト、英検ジュニアならではですね。 - 子供が自分1人で取り組める学習教材を探している方
パソコンをマウスで使う方法を覚えれば、お子さん1人でも学習することができます。ゲーム形式の教材ですので、自分から楽しみに英語の学習をするようになるのでは。 - 中学に入る前に外国語活動以外にもう少し英語に触れさせておきたい方
私が子供の頃は、英語はみんな中学生から、というのが常識でしたが、今は小学校に入る前から英会話を習ったり、教材で学習しているお子さんが、たくさんいます。中学校に入学する時点で、英語の学習を長く続けてきた子と、小学校の外国語活動だけという子の差はすごく大きくなってしまいそうです。何も英語ペラペラのスーパーキッズにしたいという野望はないけれど、少し英語をやらせておいた方がいいのかな、と思われる方に、英検Jrが選択肢の一つになるのではないでしょうか。
夏休みだけ、塾が忙しくなる前に、など、自分の都合に合わせて、取り組む時期とペースを選べるのも、英検Jrの特徴です。
今日は、子供が英検Jr.(旧児童英検)のオンライン教材に実際に取り組み、ブロンズ、シルバー、ゴールドと受験した経験をもとに、感想を書いてみました。
お子さんの英語学習教材について考える際の、参考にしていただけたらと思います。
2018年9月14日追記
この記事を書いてから何年もたちました。うちの子供は中学生になりました(^^)
主要教科の中で、英語が一番得意で好き、という意識を持っているみたいです。英語は、まずは「好きになること」が一番だと思っていたので、それは達成できたみたいでよかったなと思っています。
英検ジュニアのゴールドで、納得のいくスコアと取れた後は、英検の受検に目標を切り替え、小学生の間に、4級まで合格しました。
中学生のうちに準2級、高校生で2級、できれば準1級を目指しています。
教材は、今はZ会の通信教育と、kimini英会話というオンライン英会話に落ち着いています。
いろんな教材を試して迷った末に、やっと、ずっと続けていきたいと思える教材を見つけて、親としてはホッとしています。
うちの子供にこれからもずっと受講させていきたいと思っているオンライン英会話について、詳しく書いた記事も、よかったらお読みくださいね。