教科書の文章を書き写す自主学習
どの学年のお子さんにも取り組んでいただきたいのが、教科書の文章を書き写す自主学習です。
文章をよく見て書くことによって、漢字、言葉、文章の組み立て、段落、表記のきまり……等々、国語という教科に含まれる多くのことを、学ぶことができます。
- 教科書の文章を書き写す学習
文字をていねいに、たくさん書くことで、忍耐力や運筆の力もつきます。
教科書等の書き写しをする際の注意点としては、漢字で書かれているものを、自分で勝手にひらがなに直して書いたり、段落が変わるところを下げずに書いたりせずに、一字一句、まちがいのないように正しく書き写す、ということです。
ていねいな文字で、教科書のとおりに書き写すことができた時の、達成感も味わってほしいです。
教科書を書き写す家庭学習ノートの作り方
準備として、ノートのマス目をかぞえます。上下2段に書くことにして、中央に横線を一本引くだけでもOKです。
いずれは、子供が自分でマス目を数えて、どこに、どんな大きさの文字で何を書くか、決められるようになるといいですが、まだ難しい場合、この準備は親がやってあげるか、教えながら書かせるといいでしょう。
準備ができたら、教科書の文章を、ていねいに書き写していきます。
書き終えたら、親が見て、花丸やコメントを入れてあげましょう。
文字を書く力
教科書の書き写しは、基本の学習として、必ず取り入れていきたいものです。
書き写しは面倒くさい、というお子さんがいるかもしれませんが、忍耐力、ていねいさ、そしてたくさんの文字を書き続ける手の力もつきます。
今はタブレットやパソコンによる学習を取り入れる子も増えて、昔ほど「たくさん文字を書く」ということは少なくなってきました。
手の力がなかなかつかなかったり、えんぴつを持ち続けることに慣れず、すぐに手が痛くなってしまって、勉強を続けられなくなるお子さんが多いのです。
そんなに何回も書かなくても、漢字も言葉も覚えられるというお子さんも、いるかもしれません。
でも、一度にたくさんの文字を書けるようになることも、大事なんです。
学年が上がると、授業のノートの他、作文や総合学習のレポート作りなど、たくさん文字を書く課題に取り組むようになります。その時、文字を書くのを面倒くさがるタイプのお子さんは苦労します。(うちの子がそうなんですが)
たくさん書くための手の力、疲れにくい手の使い方、そしてていねいさ、根気などは、やはりたくさん文字を書くことによって養われるものです。
家庭学習ノートのページを、手書きの文字でしっかり埋めるのは、そういった意味でも大事なことなんですね。
毎日1ページの家庭学習ノート(自主学習ノート)づくりで、文字を書くトレーニングを続けましょう。