文章の書き写し【家庭学習の基本01】

2019年1月24日

家庭学習ノート、自主学習ノートの定番、教科書や本、新聞などの書き写し学習についてくわしく説明します。

文章の書き写しは、1年生から6年生まで、どの学年の方にも取り組んでいただきたい、基本の家庭学習です。

  • 書き写しの学習効果は?
  • どんなものを書き写したらいいの?
  • 書き写しの家庭学習のコツは?

こんな疑問にお答えする記事になればと思っています。

家庭学習ノートの例も画像でご紹介していきます。

ちなみに「書写(しょしゃ)」というと、毛筆や硬筆で、正しく整った文字を書くために、お手本を見ながら練習をすることという、ちょっと違った意味となります。

ここでは、ノート等に、本や新聞を見ながら文章を書き写す学習について、その効果や目的、コツを書いています。

 

書き写しの家庭学習の効果

文章を書き写すことには、こんな学習効果があります。

文章を注意深く読む

国語だけではなくどの教科も、文章を黙読や音読して、意味を理解することが学習の基本です。

この、黙読や音読をするという学習の他に、手で書き写すことによって、また違った目で、文章をよく見ることになります。

一文の長さ、漢字とひらがなの使い分け、言葉の使い方、文の組み立て方など、書き写しによって気がつくことが多くあるでしょう。

言葉の1つ1つ、文字の1つ1つを、黙読や音読よりもずっとゆっくりと、何度も目で追うことになりますので、文の意味をよく考える機会となり、記憶に残ります。

注意力・集中力をつける

書き写しの学習では、基本的に、お手本にする文章を、そのままそっくり書き写します。

漢字で書かれている文字は漢字で書き、段落の分け方も、手本のとおりにします。

まだ習っていない漢字については、ひらがなで書くか、辞典などで調べて筆順も間違えずに書けるようなら漢字で書いてもいいと思います。

「1文字くらいまちがえても、だいたい合っていればいい」というのではなく、そっくりそのまま、ていねいな文字で書くのが基本です。

1文字間違えると、消しゴムで消して書き直すがめんどうで、つい「これぐらいいいか」と、そのまま先を続けたくなりますが、そんな「めんどうくさがる自分の気持ち」と戦う経験にもなると思います。

書き写しの学習をすることで、集中力、注意力がついてきます。

姿勢を保ち文字を書くための力がつく

机に向かい、いすに正しい姿勢で座ること。えんぴつを握ってノートに文字を書くこと。

これは子どもにとって、とても疲れることです。体をささえるための筋力、えんぴつを握って文字を書き続けるための手や指の筋力がまだじゅうぶんついていないのです。

子供の姿勢がくずれたり、文字が雑だったりすると、やる気がないとか、まじめにやっていないように見えてイラッとするものですが、まだ小さい子供だし肉体的に疲れるんだろうな、と理解してあげると、あまりイライラしなくなるのではないでしょうか。

ただし疲れるからといって、はじめから姿勢をくずし、雑な字を書き続けていると、それが習慣になってしまいます。正しい姿勢を保つための筋力、ていねいに文字を書き続けるための手の力も、それではなおさらつきにくくなります。

筋力のつきかたには個人差があります。何年生だから何分間、と決まってはいませんが、正しい姿勢で、集中して、ていねいに文字を書き続けられる時間を、少しずつ伸ばしていきたいものです。

書き写しの学習を定期的に行うのは、このためにも良いと思います。

書き写しの家庭学習の方法

書き写しの家庭学習は、例えばこんな手順で行うといいと思います。

基本の学習方法

  • 書き写す文章を選ぶ。どんな文章を選んだらいいかについては、後に書きます。
  • 文章を見ながら、ノートに書き写す。
    • できるだけ、正しい姿勢で、文字を書きましょう。
    • 基本的に、一字一句、手本の文章のとおりに書きます。
    • 漢字で書かれている文字は漢字で、段落を分ける位置や句読点も、そのまま変えずに書きます。
    • 間違えたら、消しゴムできれいに消して書き直します。
    • 低学年の方はゆっくりていねいに。中学年からはある程度スピーディーに書くことも意識しましょう。
  • 余裕があれば、プラスαの学習を追加する。
    • 文章に出てきた言葉を辞書で調べる。
    • 要約をする。(高学年向き)
    • 感想を書く。

こんな応用も

  • 時間を計って書く高学年で、速く読みやすい字を書けるようになることを目指したい方におすすめの学習です。時間を計って100文字、あるいは10行など、決まった長さの文章の書き写しを、定期的に行います。

何を書き写したらいいの?

家庭学習として書き写しをするための題材として、こういったものがおすすめです。

教科書

国語の教科書から、今習っている物語や詩、説明文などを書き写すことは、家庭学習の基本中の基本といえるでしょう。

教科書に載っている推薦図書を、図書室等から借りてきて、書き写しの題材にするのもとてもいいと思います。

詩には短い作品も多く、全部を書き写しても1ページにおさまるものもあり、書き写しの家庭学習に最適です。

作品が教科書に取り上げられることも多い詩人の本など、小学生の家庭学習で、作品の書き写しをするのにぴったりの詩集をいくつかご紹介します。


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物語・説明文

長い物語や説明文から、一部をぬき出して書き写します。

好きな本から、心に残る部分をぬき出してノートに書きます。どこを書いたらいいか迷って決められない場合は、作品の書き出しから1ページを書き写すことにしてもいいと思います。

名作と言われる作品を書き写すのもおすすめです。


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このような、小学校の学年に対応するように編集された名作集なら、何を書くか選びやすいですね。

新聞記事

特に高学年の方におすすめなのが、新聞記事の書き写しです。

うちは朝日小学生新聞を取っています。

書き写しに最適なのは、毎週2回、1面に掲載される「天声こども語」です。ニュースで話題になっていること、季節の行事に関することなどを、わかりやすい文章で伝えてくれます。

また、やはり1面の「ニュースあれこれ」というニュース用語を解説してくれる欄、「朝小ミニ図鑑」などが、自主勉強ノート1ページ分の書き写しに、分量も内容もぴったりです。

小学生向けの新聞は、書き写し以外にも自主学習のネタが満載なので、取っていると便利ですよ。

たまにはこんな書き写しも

たまには、好きな歌の歌詞を書き写してみる、なんていうのも楽しいと思います。

ただし、学校の宿題として行う場合は、歌詞の内容があまりふざけているもの、奇抜すぎるものは選ばない方がいいでしょう。

書き写しの家庭学習ノートの例

この記事では、文章の書き写しの家庭学習の効果や方法を説明してきました。

1週間に1~2回、家庭学習に取り入れて続けることで、語彙力、文章力、そして集中して学習をする習慣がついてくると思います。

最後に、書き写しの家庭学習ノートの例をいくつかご紹介します。実際にノートをどのように使って書き写しをするのか、ヒントになればと思います。

雪の詩b

詩を書き写そう(1年生)

1年作文ノート002丸

読んだ本を書き写す(1年生)

3年国語基本ノート001丸

教科書の文章を書き写す学習(3年生)

 
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