九九の覚え方と親が子供に教える方法

2018年4月20日

このページでは、九九の覚え方、そして親が子供に九九を教える方法について書いてみたいと思います。

九九は、小学校2年生の後半に学校の授業で習います。

「7の段が苦手だったな」

などと、自分が覚えた時の苦労を思い出す親御さんもいらっしゃるかもしれません。

学校で習う前に、自分の子供にちょっと教えておいた方がいいのかな、と思う方もきっと多いのではないでしょうか。

九九の覚え方、教え方にはいろいろあり、裏ワザ的な方法もあるのかもしれませんが、ここで説明しているのは、学校で習う算数に合ったごくオーソドックスな方法です。

教える際のコツ、覚えにくい場合の対処方法を、具体的に書いていますので、参考にしていただけると嬉しいです。

九九を覚えるための基本的な学習方法

  1. 1段ずつ、九九の表を見ながら音読する
  2. 九九の表を見ないで暗唱する。わからなければすぐに表を見る。見ないで言えるようになるまでくり返す。
  3. 問題を出し、子供が答える。最初は×1から×9まで順番に。
  4. ランダムに問題を出し、子供が答える。
  5. 今まで学習を終えている段を加えてランダムに問題を出し、子供が答える。

これを1の段から9の段までくり返します。

最終的には、1×1から9×9までの81問を、ランダムに出題して、スラスラ答えられるようになることが目標です。

注意点

  • 音だけで覚えるのではなく、数字を目で見て覚えることも大切です。
  • 暗唱する際に、覚えにくいところがあれば、その問題と、前後の問題を合わせた3問を集中的に覚えるようにします。

    例えば、「4×7=28」が覚えにくい場合は、「4×6=24、4×7=28、4×8=32」の3つをひとまとまりとして、くり返し暗唱して覚えます。

  • 親が問題を出す場合は、正答率が低い問題を集中的に出題します。
  • 出題の速さは、最初はゆっくりでかまいませんが、次第にスピードアップします。

九九は、「2つの数字を見た瞬間に答えが思い浮かぶこと」が大事です。九九の問題が書かれたプリントに、ゆっくり考えてていねいに答えを書いていったり、歌に合わせて覚えたり、といった学習方法よりも、口頭で、できるだけ速いスピードで答える練習をするのが、九九の学習には大切です。

九九で覚えにくいところを知ろう

1の段は、覚えるのにほとんど苦労しませんね。

2の段や5の段も、覚えるのにあまり苦労しないはずです。

このような、覚えやすい段がある一方で、覚えにくい段というのもあります。

6、7、8の段が特に、覚えにくいと感じる人が多いのではないでしょうか。

かける数の方では、×6、×7、×8が、覚えにくいと思います。

6×8=?

8×7=?

これを見ると、大人でも、いまだにちょっとドキッとする方がいるのではないでしょうか。

特に覚えにくいところを集中的に

覚えにくい段は、回数多く、時間をかけて覚えます。「2の段はすぐに覚えたのに、なんで6の段でこんなにつまずくのか?」などと悩む必要はありません。2の段を1日で覚えたとしたら、6の段を覚えるのに、5日、10日かかってもおかしくはないのです。あせらず、じっくり取り組んでください。

特に覚えにくいものは、特別に、回数多く練習しましょう。

6×6=36
6×7=42
6×8=48

 

7×6=42
7×7=49
7×8=56

 

8×6=48
8×7=56
8×8=64

 

6の段、7の段、8の段を覚える際には、この3つのブロックを、まず集中的に覚えてしまうことです。

3つの式をセットで覚えてしまうのがコツです。

「ろくろくさんじゅうろく、ろくしちしじゅうに、ろっぱ(ろくは)しじゅうはち」これをひとかたまりで覚えてしまう。

「しちろくしじゅうに、しちしちしじゅうく、しちはごじゅうろく」これがひとつ。

「はちろくしじゅうはち、はちしちごじゅうろく、はっぱろくじゅうし」これがひとつです。

むしろここが得意、と思ってしまうぐらい、頭に叩き込んでしまえると強いです。

6、7、8の段のどれか一つを、「得意な段」にしてしまいましょう。

親が出題する時のコツ

「ランダムにすばやく問題を出すのが意外と難しい!」

やってみると、そう気づくと思います。何度も出題したい問題をうまく取り混ぜて、簡単すぎる問題は出さないように…と考えていると、すばやく出題するのはけっこう難しいんです。

子供が答えるスピードは、どんどん上がっていきますので、親が「えーと…」と問題を考えて詰まっているようではモチベーションが下がります。

紙に、ザッと問題を書いておくといいです。

子供が間違えやすい問題(例:8×6)をまず書く。

kuku01

何度もくりかえし出題できるように、間をあけていくつも書く。

kuku02

間を、他の問題で埋める。

kuku03

この時、簡単すぎる問題をはぶいたり、忘れていそうな問題を多めに出したりと調整します。ここでは問題しか書いていませんが、必要な場合は答も書いてください。これぐらいの問題なら、2~3分で作れると思います。

あとは、上から順に問題を読み上げるだけです。

このような問題を、子供の学習ペースに合わせて、何度も作り、出題することになります。少し手間はかかりますが、子供が九九を覚えるまでの、ほんの少しの間ですから、つきあってあげましょう。

CD・アプリ・動画はどう?

九九を覚えるための教材もいろいろ出ていますね。

音声CD付のものなど、覚えやすそうな気がして、魅かれる方も多いのではないでしょうか。

ただし、音声だけで覚えることは、おすすめしません。九九の目標は、「2つの数字を目でみた瞬間に答えが思い浮かんでいること」です。音声CD付の教材を使う場合には、九九の表を目で見ながら聞く、という学習を取りいれると良いでしょう。

目で見ながら音声を聞くといえば、九九の覚え方を解説している動画を検索してみるのもいいかもしれません。また、九九を覚えるためのアプリもたくさん出ています。いずれの場合も、親御さんが内容を確かめて、選んでくださいね。お子さんが一人で九九を覚える方法を探している場合、アプリは便利だと思います。

気をつけたいのは、CD、動画、アプリなどは、読み上げや出題の速度が、ゆっくりすぎる場合があるということです。一通り覚えた後は、やはりペースの速い出題に瞬時に答える、という練習もした方がいいです。

学年が上がると、かけ算やわり算の筆算で九九をたくさん使うようになりますが、それまでには「かけ算をするべき2つの数字を目で見た瞬間に九九の答えが思い浮かび、手が動いてサッと答えが書けている」状態になっていたいのです。

親が出題していると、次第にスピードが上がり、そのうちやってる当人たちもビックリするような高速になっていきます。高速で正解が続くようになると、爽快で楽しいものですよ。

早く教えすぎない方がいい?

学校では、たし算、ひき算を習った後に、新しい計算の方法として、「かけ算」を習います。そもそもかけ算とは何なのか、どういう時にかけ算を使うと便利なのかを、丁寧に教わった後、いよいよ九九を習うのです。

また、学校の授業では、九九の学習の中で、九九の表を見て気づいたことを話しあう、という課題に取り組んでいました。九九の表というのは、こういうものです。

kuku81

これ、とてもいい勉強ですよね。奇数と偶数、倍数と約数など、この後学んでいくとても大事なことが、この表につまっています。

このように学校で学ぶ、かけ算とは、そして九九とは何かを理解する過程を飛ばして、ただの「九九の暗記」をしてしまうことは、良くないことであるような気がします。

九九の答えはわかるけれど、かけ算の文章題がわからない、ということになりかねません。

このようなことから、九九を覚えるタイミングについては、早ければ早いほどいいというわけではないと私は思っています。

大切な九九

3年生以降の算数の勉強の、大事な基礎となるのが九九です。九九を習った後は、九九を覚えていることを前提として、学校の算数の勉強が進んでいくのです。

親がちょっと手伝ってあげることで、きっとお子さんはスムーズに九九を覚えられます。

算数が好きな気持ちを保って進んでいくために、ここは家庭でフォローしたいポイントだと思います。

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