小学生が英検受験-リーディングの学習方法

2015年11月13日

小学生が英検を受験するための、学習プランについての記事です。今回は、リーディングの学習方法について書いていきます。

2020/5/21追記
このページは2015年11月に投稿しました。英検の情報としては内容が古くなっていますのでお気をつけください。個人的な英語学習の記録としてお読みください。

小学生が英検を受験するにあたって、ネックになるのが、リーディング問題の学習をどうするか、ということだと思います。

3級が目標ならば、中学校3年間で習う程度の文法の知識が必要となります。

これを、どのようにインプットするか、今まで考えても決めかねていたのです。

英検の学習方法というと、とにかく過去問をやりましょうというものが多いです。確かに出題傾向がはっきりしているので、過去問をたくさんやれば、英検の合格ラインには届くかもしれません。

でも細切れ、バラバラ、うろ覚えの英文法知識を子供に与えるのは嫌だな、という思いがあります。やるなら、順序良く、体系的に、ひととおり全部、インプットしたいんですよね。

この前も書いたように、そうじゃないなら、英文法の学習は中学校に入ってからでいいと思っています。

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小学生が英文法の学習?

幼児向け、小学生向けの英語教材はたくさんありますが、英語に親しむこと、英語の音声を聞き取ることに主眼を置いたものがほとんどです。

文法的なことから入るのではなく、正しい文法で話されている良い発音の英語を、まずはたくさん聴きましょう、ということですね。

でも、英検のリーディング問題に対応するには、語順など英文法の知識が欠かせません。

  • 主語に対応した動詞の変化
  • 語順
  • 単数形、複数形…

5級の問題でも、こういった文法の知識を問われます。

それでも5級なら、なんとなくわかる、という程度でも合格に届くことがあります。でも英語は積み重ねの教科ですから、4級、3級、そしてさらに上を目指していくためにも、一番基本となる5級相当の文法知識こそ、しっかり覚えることから始めたいですね。

過去問を解きながら、まだ覚えていなかった項目が出てくるたびに、その都度暗記するなりして覚えていく…

そのような学習方法では、土台がしっかりしないのではないでしょうか。

英文法の学習をさせるとしたら、順序良く、体系的に、一通り全部学習させたい。そんな希望がありました。

そういう学習が小学生にもできる方法って、あるんでしょうか。

小学生が英文法の学習をできる教材は?

英語の塾や英会話教室に、英検を目標にした指導をしてくれるコースがあれば、そこへ通うというのがまず一つの方法だと思います。

でも習い事は増やしたくないから、英検は自宅で、あまり時間と費用がかからない学習方法があったらいいな、と虫のいいことを考えているウチのようなケースでは、選択肢は案外少ないみたいです。

小学生の子供向けの英文法の参考書が、あるにはあります。

参考書を読んで英文法を自習する、ということが、小学生にできるんだろうか、続けられるんだろうか、という疑問がまず浮かびます。

オンライン英会話も、今たくさんありますが、英検のリーディング対策になりそうなところは見あたりません。リスニングやスピーキングの対策にはいいでしょうけれども。

小学生の英検対策をうたった参考書もいくつか見ましたが、どうも形ばかりの文法の解説に、過去問がついているだけという気がしまして…こう、ぐっとくる感じがないんですよね。

中学生の英文法の参考書はどうか

ならばもう、中学生向けの英語の参考書をやったらいいんじゃないかと思いました。

ふとした思いつきでしたが、よく考えてみると、英検の対策をしながら中学英語の予習にもなって、いいんじゃないかと思えてきました。

そして、中学生用の英語の参考書の中から、解説が易しそうなものを選んでみたのです。

それがこちらです。

「ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる 中1英語」Amazonの商品ページ

英文法の解説と、練習問題が載っています。

参考書の内容は、特に変わったところはないです。イラストが多く、文字が大きく、スペースが多くて、小学生でもとっつきやすそうな本ということを何より重視しました。

始めはこれを子供が自分で読んで、問題を解いて勉強すればいいのかなと思いました。果たして、そうやって勉強できるかな?と疑問も感じつつ…

そして参考書を見ていると、動画授業がおまけについているということに気づきました。

CDがついていることは分かっていて買ったのですが、ただの音声のCDかと思ってあまりチェックしなかったんですね。英語のテキストにはよく音声のCDがついていますが、あれをいちいちプレイヤーで再生しながら英語の勉強をするのって、面倒くさいものです。

今時は、音声じゃなく、動画のデータがついてくるんですね!

それもパソコンはもちろん、スマホやiPadでも動画を見られるのだそうです。わざわざプレイヤーを用意したり、パソコンを立ち上げたりする必要はないんです。

スマホで、いつでもどこでも、英語の授業を見られる時代なんですね。

ホントにわかる動画授業を見てみると

でも参考書のオマケの動画だし、どうせイマイチなんでしょうね?と思って見てみたんです。あまり期待せずに。

専用のプレーヤーソフトをダウンロードするか、手軽にYouTubeで見ることもできます。

→ホントにわかる-動画授業配信サイトへ

で、思いました。動画授業で英語の勉強って、いいかも!

こちらの動画は、先生が画面に登場しなくて、音声の説明とともに、参考書の紙面が大きく画面に表示されているところに、赤ペンで、マルや線や言葉が書きこまれていきます。

先生は外国の方ではなく、日本人の、学校や塾の英語の先生という感じですかね。聞き取りの勉強にはあまりなりませんが(って失礼ですよね。スミマセン…)、文法の説明は聞きやすいです。

テキストを自分で読んで、問題を解いて…という学習よりも、耳からも入るので、よく頭に入るだろうと思えました。

動画授業の学習方法

ホントにわかる中学英語の動画授業は、分量もいい感じです。

少なすぎてもよくわからないと思いますが、それほど膨大ではないところが、ポイントが高いです。長すぎる、数が多すぎると、全部見てみようという気になれないでしょう。

中学校1年生で習う文法を、45回で学びます。2年生は47回、3年生は36回。

中学校3年間分の英文法を128回で学びます。

その他に、確認のテストという回が、各学年5回ぐらいずつあります。

1回の長さは回によって違いますが、10分から15分程度の回が多いようです。

習い事の移動中やちょっとした待ち時間に、動画授業を見て、その日の夜に、対応する問題集のページをやるという形で学習を進めていったら良さそうです。問題は主語を選んで〇をつけるとか、単語の並び替えなどで、5分くらいでできるものです。

例えば、週3本ずつ視聴すると、43週で一通り、中学で習う英文法の解説を聴くことができるという計算です。

週5本視聴できれば、26週。約半年で中学3年間分。

もちろん、一通りやっただけでは、きちんとは覚えられません。

でも、英検の過去問を闇雲にやったり、英検の頻出項目だけをとりあえず覚える、という学習をする前に、英文法の全体像をざっくりとつかんでおいた方がいいと思うんですよね。

中学に入ってからまたきっちり学ぶことなので、今はざっくりでいいんです。

中学校3年間で習うことを、順番に、体型的に教えてもらえるのこの動画授業。とてもいいと思いました。

英文法の動画授業の料金は?

この動画授業、無料なんです。会員登録などの必要もありません。全部、誰でも無料で見られます。

参考書にはCD-ROMでデータがついていますが、問題集はいらない、という方は、買わなくても上記のサイトで動画授業だけ見ることもできます。買っても1冊1000円弱、中学校3年分で3000円もかからないので、問題集も買って、何度も見直しや問題練習をできるようにするのもいいんじゃないでしょうか。

ちなみに英語だけではなく、中学校で習う他の教科もあります。

※国語と社会の動画授業を見るには、「ホントにわかる」シリーズ参考書の裏表紙に書いてあるISBNコードが必要です。

英語英検,英語

Posted by shino