文字盤に針をかく家庭学習ノート
さんすうの授業で、時計の読み方を習います。
1年生では、「何時(なんじ)」「何時半(なんじはん)」、さらに「何時何分(なんじなんぷん)」と、時計を見て「時刻(じこく)」を言えるようになるところまで学びます。
時計が読めるようになることは、子供にとって、生活面でも役に立つ大きな進歩です。苦手になってしまわないよう、学校で習った後は、家庭学習で復習しておきましょう。
- 時計の文字盤を見て、時刻を書く。
- 時刻を見て、時計の針を書く。
- 時計の針を書き、時刻も書く。
この3つを組み合わせて1ページの自主勉強ノートを作ってみます。
時計の家庭学習ノートの作り方
まず、ノート1ページを6分割して、それぞれに時計の文字盤の絵を描きます。
コンパスや定規を使って描いてあげるといいのですが、単純な形のようで、円周を12分割して文字盤を描くのは、意外と難しいです。
針のない文字盤の画像のpdfファイルを置いておきますので、印刷して、切り抜いてノートに貼るなど、よろしければ使ってください。
時計の読み方の学習というと、「時計の針を見て、時刻がわかるようになること」がまず思い浮かびますが、それだけでは不十分です。
- 時計の針を見て、時刻がわかる
- 時刻を見て、時計の文字盤に針を書くことができる
この両方ができるようにしたいものです。そこでこのように、3種類の問題の組み合わせにしてみました。
- 上段…針が描かれた文字盤を見て、時刻を書く
- 中段…時刻を読んで文字盤に長い針と短い針を書く
- 下段…時計に長い針と短い針を自分で書き、時刻も書く
自分で針を書いて、何時かな?と考えてみることで、短い針の位置はどこを差すべきか、気づいてもらえたらいいなと思います。
この3種類を2問ずつ組み合わせましたが、今日は針を見て時刻を書く問題だけを1ページ、次の日は時刻を読んで文字盤に長い針と短い針を書く、と1種類ずつやっていってもいいですね。
お子さんが問題を解いたら、丸つけをして、コメントを書いてあげましょう。
文字盤を見て、時刻を答える問題よりも、時刻を読んで文字盤に針を書き入れる問題の方が、難しく感じるお子さんが多いかもしれません。
たとえば「3時30分」という時刻を、針がどう差すか書かせてみると、長い針は「6」つまり「30分」のところへ正しく書けるとしても、短い針を「3」のところに合わせて書いてしまう間違いが、けっこう多いのです。
正しくは、短い針は「3」と「4」のまん中あたりを差すように書くべきですね。
時刻を見て、文字盤に針を書き入れる問題では、このようなコツがあります。
- 長い針から先に書く
- 短い針は、ちょうどの時間でない限り、「〇時」の〇の数字をすぎたところを差すように書くことになる点に注意。
最初は間違えやすいところです。くり返し学習して、しっかり覚えましょう。
「時間」と「時こく」のちがい
1年生は、時計を見て「何時何分」と「時刻(じこく)」を読めるようになることが目標です。
さらに2年生になると、「時間」と「時刻」のちがいを理解し、アナログ時計を見て、生活に生かせるよう学びます。
小学校で習う「時間」と「時刻」のちがいについて確認しておきましょう。
- じこく(時刻):時間の流れの中のある1点をあらわすもの。
- じかん(時間):時刻と時刻の間の長さのこと。
(例)7時30分に家を出て、8時に学校につきます。
この場合、
・家を出る時刻は、7時30分です。
・学校につく時刻は、8時です。
・家から学校まで歩くのにかかる時間は、30分間です。
生活の中で、時計を見て時刻を確認する習慣をつけるといいですね。
デジタル時計だけではなく、アナログ時計を、居間や子供部屋に置くのもおすすめです。