文の組み立てを考える-その1
文を組み立てる要素である、主語、述語(じゅつご)、そして「くわしくする言葉」についての学習をしましょう。
くわしくする言葉というのは、「修飾語(しゅうしょくご)」のことです。文の中で、どの言葉が修飾語にあたるのか選べること、そして何をくわしくしているのかを考えて書くことができるようになることが目標です。
- 文から主語と述語をぬき出す
- 修飾語がくわしくしている言葉を考える
もし、主語と述語があやふやになっているようでしたら、まずは復習をしてからこの学習に入った方がいいかもしれません。過去の記事もぜひ参考にしてみて下さい。
それでは、主語、述語、修飾語の家庭学習ノートを作ってみましょう。
文の組み立てを考える家庭学習ノート
主語、述語と、修飾語が含まれる文を、いくつか選んで問題として書いていきます。
教科書から文を探してもいいですし、問題集から、文の組み立てに関する問題文を書き写してもいいと思います。
- 主語と述語だけの文を作ってみる
- 修飾語が、どの文節を修飾しているのか考える
この2種類の問題をやっていきましょう。
主語よりも、述語の方が見つけやすいと思います。主語は、文の最初に来ることも多いですが、中間にあることもあり、修飾語と見分けがつきにくい場合も多々あります。また、今回は扱っていませんが、主語がない文も多いのです。
先に述語を見つけて、その述語の「ぬし」を見つけるようにした方が、考えやすいかもしれません。
修飾語は、「なくてもいいけれど、あるとどの言葉がよりわかりやすくなるか」を考えます。
答え合わせをして、コメントを書くとこのようにノートが完成します。
こんな問題もやってみましょう
主語と述語だけの文を用意して、くわしくする言葉をたくさんつけ足す問題も、いいですね。たとえば…
赤ちゃんが、ねむっている。
という主語と述語だけの文に、修飾語をどんどんつけたして、自分なりに文を作っていきます。
ベビーカーの中で、白い服を着たかわいい赤ちゃんが、すやすやとねむっている。
といった具合に、修飾語をつけて長い文を作ってみるのです。そして、自分がつけ足した言葉について、どの語が何をくわしくしているのか、考えてみるのはどうでしょうか。
- ベビーカー→中で
- 中で→ねむっている
- 白い→服を
- 服を→着た
- 着た→赤ちゃんが
- 赤ちゃんが→ねむっている(主語と述語)
- すやすやと→ねむっている
このように、修飾、被修飾の関係を考えてみると、いい練習問題になると思います。
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