小数の倍と割り算の練習問題
小数の割り算を使って、もとになる数の何倍かを計算し、数や量などを比べる家庭学習をしましょう。
もとになる数を1としたらいくつになるかを求めて比べる方法で、「割合」の問題の基礎となります。
今日やってみるのは、例えばこのような問題です。
整数÷整数の割り算で、答えが小数になるもの
このように、みかんのねだんの60円を1とすると、90円はいくつになるかということを考えます。式は90÷60となり、割り算を使って求めます。
「90の中に、60は何個入りますか?」というと、わかりやすい方もいるかもしれません。
- 小数の倍と割り算の練習問題
今日は、小数の割り算を使って、何倍かを求めたり、もとになる数を求めたり、比べたりする問題を解いてみましょう。
小数の割り算で何倍かを求める自主学習
ここでは、小数の割り算で倍を求める問題を3パターン解いてみることにしました。
ここにあげた問題の他には、教科書の例題、練習問題や、市販の問題集などから問題を書き写して行うといいと思います。また、自分で文章題を考えることも、大変いい学習になりますので、挑戦してみて下さい。
2の問題は、先に、わからない数字を□として、かけ算の式を作ってみると問題を理解しやすいと思います。
3の問題は、A君について、今年は去年の何倍になったかを求めます。次に、B君についても、今年は去年の何倍になったかを求め、比べます。
問題を解き終えたら、下の画像を見て答え合わせをしてください。
3の問題は、どちらの式も割り切れませんが、四捨五入して上から2桁のがい数では、どちらも約1.1倍と、同じになります。違いを比べるために、上から3桁のがい数を求めました。
1の問題で、キュウリの値段はニンジンの値段の何倍かを考える時、なぜ「キュウリの値段÷ニンジンの値段」という式になるのか、よくのみこめるでしょうか。
「キュウリの値段の中に、ニンジンの値段は何個入るか」
このように言いかえるとわかりやすい方もいるかもしれません。
また、「キュウリが10円でニンジンが20円です。キュウリの値段はニンジンの値段の何倍ですか」という風に、数字をぐっと簡単にして考えてみるのも一つの方法です。
「キュウリの値段はニンジンの値段の半分だから、0.5倍。10÷20=0.5で求められそうだから、キュウリの値段÷ニンジンの値段で式を作ればいいのか」と、逆から式の作り方を考えていくのです。
線分図をかいたり、棒グラフのようなものをかいたりして、長さ比べにするとわかるという方もいます。
「もとになる数で割る」と暗記してしまう前に、一度どうしてそうなるのか、納得いくまで考えてみることが大切だと思います。