高学年の家庭学習におすすめの教材と通信教育まとめ

2020年1月12日

小学校高学年におすすめの家庭学習教材

小学校高学年のお子さんにおすすめの教材と通信教育をご紹介します。

家庭学習に関するデータや、親御さんたちの体験談、そして私自身が様々な教材を実際に見たり、子供が受講したりした経験から、おすすめのものをまとめました。

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高学年の家庭学習に関する統計より

文部科学省の「令和3年度全国学力・学習状況調査」の結果から、小学校6年生が学校の授業以外に一日あたりどれぐらいの時間勉強すると回答しているかを見てみましょう。

月~金曜日の1日あたりの勉強時間

平日の勉強時間

学校の宿題をする時間の他、塾で勉強する時間や、家庭教師の先生に教わる時間も含まれています。

土日の1日あたりの勉強時間

土日の勉強時間

家庭学習に関する質問への回答

同じく文部科学省の「令和3年度全国学力・学習状況調査」の結果から、家庭学習についての質問とその結果をみてみましょう。

スマホ等を使う時間、ゲームをする時間についてのアンケート結果も気になるところです。

Q:自分で計画を立てて勉強をしているか

塾や家庭教師を利用しているか。

小学生の塾や家庭教師利用

Q:平日1日当たりの読書時間(教科書・マンガ・雑誌をのぞく)

小学生の読書の時間

Q:平日1日当たりの勉強にPC、スマホ等ICT機器を使う時間

小学生とITC

Q:平日1日当たりのゲームをする時間(テレビゲーム、携帯型ゲーム、スマホゲーム、PCゲーム等)

小学生のゲーム時間

参考:文部科学省ホームページ全国学力・学習状況調査等/調査問題・調査結果

宿題の内容や量は学校によって、担任の先生よって、大きく違います。また、中学受験をする予定のお子さんと、しない予定のお子さんの家庭学習の時間は、大幅に違うと思われます。

読書、スポーツ、様々な習い事に多くの時間を費やすお子さんもいます。

また、子供のうちは思いっきり遊んですごしてほしいと考える親御さんもいるでしょう。

家庭学習の内容や教材を決めるのは、大切な小学校時代をどうすごすかという家庭の方針を決めることなんですね。

家庭学習は何をどれぐらいやっていますか?


小学校4年生から6年生のお子さんがいる親御さんに、学校の宿題と、宿題以外の家庭学習についての体験談をうかがいましたのでご紹介します。

宿題の他通信教育やワーク

下校するとすぐに宿題をしています。学校の宿題は、毎日3,4つ出ていて、漢字の練習や計算の反復練習、音読、そして新聞ワークなどが多いです。宿題の内容にもよりますが終わらせるのに30分から1時間くらいかかります。
塾には行かせていませんが、通信教育のタブレットや紙のワークを使って毎日学習しています。タブレットでは、保護者のスマートフォンにその日学習した内容や時間など送られてきて、何をどれくらい頑張ったのかがわかります。紙のワークはできるだけ丸を付けてやるようにしています。(4年生のお子さんがいる親御さん)

自主勉のテーマ決めが大変


学校から出される宿題は、国語では教科書の音読や漢字ドリル、算数では計算ドリルです。それとは別に、自主勉と称して自分でテーマを決めて勉強します。自主勉ではノートを使うルールがあります。
音読は10分程度、漢字ドリルや計算ドリルも合わせて30分程度とそれほど時間はかかりません。
しかし、自主勉ではいつもテーマが決まらず悩んでいるようなので、親がアドバイスを送ることがあります。自分から勉強したいテーマがあると助かりますが、そうでないと毎日アドバイスしないといけないので大変です。(4年生のお子さんがいる親御さん)

学校の宿題+通塾

小学5年の女児ですが学校からの宿題は、国語が日記や漢字ドリル、算数が学校からもらう演習プリントを解いています。
また、塾にも行かせていて、塾の宿題はテキストの演習問題を2ページ分程度です。
学校からの宿題は30~40分程度、塾からの宿題も長くて1時間程度で終わらせています。
まだ小学生なので、それぞれの宿題の進捗はチェックするようにしています。時々わからない問題を質問してきますが、丁寧に説明するように心がけています。毎日のチェックは大変ですが、子どもの学習具合をしっかり確認するためにも続けたいと思います。(5年生のお子さんがいる親御さん)

親がしっかりと教える


小学校6年生になってからは、ほぼ毎日宿題が出ています。漢字ドリルが3~5ページ、算数のプリントが1~2枚といったところです。理科や社会は週に1回程度、実験のレポートや教科書に出てきた人物に関するまとめなどがあります。
小学校6年生の算数になると、文章題が中心になり、親でもよく問題を読まないと計算間違いするレベルです。子供に教える時は計算用紙を持ち出して、計算過程を確認しながら教えています。漢字の書きとりは単に書かせるだけでなく、筆順やとめ、はねも意識して教えています。高校入試、大学入試でも漢字の書き取りが出題されます。とめ、はねも厳しく採点されるので、注意して見ています。(6年生のお子さんがいる親御さん)

宿題は一応やっているが心配

学校の宿題は一応やっているようですが、算数の問題などは間違いだらけで勉強が身についているのか心配になります。懇談会では担任の先生からも学習が遅れ気味だといつも言われます。
同級生のお子さんの中には塾に通っている子が何人かいるので、中学校の授業についていけないようでしたら通わせる必要があると考え始めました。塾にもいくつか種類があるので子供に一番合っているのはどこなのか、早めに比べ始めなければいけないと思っています。(6年生のお子さんがいる親御さん)

英語の塾

我が家では小学校4年生の子供に英語の塾へ通わせています。
教育の見直しで2020年から小学校でも英語が必須科目となるようですが、教師の英語力など課題は山積みです。質の高い授業が受けられるようになるのはまだまだ時間が掛かるので塾で勉強させることにしました。
私自身、中学、高校の6年間の英語の授業だけで済ませてしまったことで外資系の会社に就職をして苦労した経験があります。例え英語を必要としない仕事でも身に付けておけば人生で役に立つので、通わせて損はないと思います。(4年生のお子さんがいる親御さん)

宿題の日記や自主学習+通塾


小学5年生の娘がいます。毎日学校から出る日記の宿題は30分で終わります。その他に、1日にノート1ページ分自由に学習する自主学習の宿題あります。
実験をする土日は2,3時間を費やしていますが、平日は漢字や計算問題をするため、30分程度で終わることが多いです。
塾には週3で通っていますが、そこでも毎日の漢字ドリル、計算ドリルのようなものがあります。それに加えて、次回までの宿題が各教科2ページ程度あるため、課題には1日1時間程度かかります。
宿題は子供に全て任せているためチェックはしていませんが、わからない問題や解説でわからないことを家で教えています。(5年生のお子さんがいる親御さん)

個別指導の塾

4年生になり、中学受験をすることにしたので、個別指導の塾に通い始めました。
週に3回の通塾(国語、算数)ですが、自主的に机に向かう習慣が身に付きました。塾に通う前は算数が苦手でしたが、個別指導を受けるようになってからは成績が伸び、楽しく学んでいるようです。
平日は塾の復習や学校の宿題をきちんとやっているので、土日は自由に遊ばせています。マイペースな子供なので、個別指導の塾は子供に合っていると感じています。(4年生のお子さんがいる親御さん)

通塾+親がフォロー

子供には中学受験をさせたため、小学校4年生から6年生まで学習塾に通わせていました。そのおかげもあり、学校の宿題はそこまで苦労なくできていたようです。
ただ、夏休みなどの宿題の読書感想文や自由研究といった時間がかかるものは親も気にしてあげる必要があります。長期休みの早い段階でテーマを決め、どのくらい時間がかかりそうか、いつまでに何をやっておけば休みが終わるまでに宿題が完了できそうかを、一緒に話し合います。そうすることで子供も安心でき、かつ先々のことを考えて行動する力が付くと考えています。(小学校を卒業されたお子さんがいる親御さん)

親が勉強をみてあげたり、塾に通わせたり、通信教育などの教材を購入したりと、ご家庭それぞれに子供が勉強する環境づくりに工夫されているお話をうかがうことができました。

体験談を寄せてくださった方、どうもありがとうございました。

【PickUp】お家で有名塾の学習を。東進オンライン学校

通塾せずに家で本格的に学べたら…と思っている方におすすめの通信教育をご紹介します。

中学受験~大学受験のための塾として有名な東進。全国どこに住んでいても自宅で東進のカリキュラムで学べる通信教育があるんです。

指導力のある講師の動画授業をただ見るだけではなく、確認テスト、月例テストで、身についていることを確認しながら学習を進めます。

うちの子供も中学生のときに受講したことがあるんですが、ただ説明を読み上げるだけの動画授業ではなく、講師の方が「勉強を楽しもう」と子供に全力で伝えようとしてくれる授業ですばらしいと思いました。

本格的に勉強をがんばりたいけど通塾はちょっと負担が大きい…と思っている方にとてもおすすめです。

東進オンライン学校

宿題の丸つけをしたり、音読を聞いてあげたり、わからないところを教えたり…

子供の勉強をみてあげるのは大変に思えることもあります。一人で勉強させた方が自主性が育つという考えもあるでしょう。

でも、子供の勉強をみてあげられるのは小学生の今のうちだけなので、親が勉強をよくみてあげるのも悪くないんじゃないかと個人的には思っています。

子供が中学生になると、親が勉強をみてあげる機会はぐっと減り、子供の勉強には完全にノータッチとなる親も多いのです。子供本人が、親に口出しされるのを嫌がるようになりますし、勉強の内容も難しくなって気軽に教えられなくなりますから…

勉強は、テストの点数を上げるため、志望校に合格するためだけにするものではありません。子供に勉強を教え込むというよりも、親子で工夫しながら楽しく(時には一緒に苦労しながら)勉強する時間を持つことができれば、その思い出はお子さんにとって一生の宝物になるのではないでしょうか。

高学年の家庭学習におすすめの教材

さてここからは、小学校高学年の家庭学習におすすめの教材について書いていきます。

教科書

まずおすすめしたいのは、「教科書に載っていることを100%身につけること」を目指して家庭学習をすることです。

1.教科書をくり返し読み理解する
2.覚える必要があることを覚える(漢字、語句、解き方など)
3.教科書に載っている問題を解く。間違えた問題は解説を読み、解き直す。

これだけでも、主要教科全部について徹底するとしたら、かなりの学習量になります。あれこれ教材に手を出しても、こなせないとか、身に着いた気がしないという場合は、原点に戻って、教科書をくり返し学習してみてはいかがでしょうか。

自主学習ノート作り

宿題で自主学習ノートを作っている人も多いと思います。上記の2.3.を自主学習ノートでやることにするのもいいですね。

教科書ガイド

教科書の問題の中には、解答が載っているものと、載っていないものがあります。
教科書ガイドには、教科書の問題の解答がすべて載っています。教科書を家庭学習教材として使うなら、教科書ガイドを購入することをおすすめします。

「教科書ガイド 小学校」をAmazonで検索

教科書準拠問題集

教科書の内容に沿った問題集を、家庭学習教材として使うのもおすすめです。

「教科書ワーク 小学校」をAmazonで検索

「教科書ぴったりトレーニング」をAmazonで検索

「教科書ワーク」と「教科書ぴったりトレーニング」(旧「教科書ぴったりテスト」)は、私が以前からおすすめしている教科書準拠問題集です。要点のまとめ、基本問題、練習問題、そしてテスト形式の問題と、これだけで学校の予習、復習、テスト対策ができます。

【PickUp】シンプルで続けやすい小学ポピー

教科書に沿った内容の問題集が毎月届きます。今何をどれぐらいやればいいのかがわかりやすく、家庭学習の習慣をつけるのにぴったりです。

中学生用のポピーもあるので、中学生になっても慣れた教材で学習を続けられるのもいいところです。

ポピーについては、当サイトで独自に集めた口コミをもとに記事を書いていますので、あわせてお読みください。

【公式サイト】小学ポピー

プリント学習教材

「家での勉強は宿題だけ」という状態に、何かプラスしたいと思っている方におすすめのプリント学習教材です。

がんばる舎のGambaエース

シンプルなプリント形式の問題集が毎月届きます。低料金、無理のない分量で「宿題の他にも自分のために勉強をする」習慣をつけることができます。

こちらも中学生向けのコースがあり、気に入ればずっと続けられます。

>【公式サイト】がんばる舎

定番の通信教育

学年があがるにつれ、塾に通うお子さんも増えます。

塾に通わせるほどではないけれど、何か家庭学習の軸になるものをプラスしたいと考える親御さんも多いはずです。

定番の通信教育やデジタル教材の中から、お子さんに合ったものを見つけることができれば、充実した家庭学習ができるでしょう。

親として知っておきたい、教育に関する情報を得られる点も心強いです。

進研ゼミ

中学、高校講座もあり、ずっと続けることも可能。標準的な難易度の教材のほか、中学受験、公立中高一貫校受検に対応したオプション教材をプラスすることもできる。

  • オプション教材が充実
  • 【選べる】タブレットor紙
  • オンライン英会話もプラスできる

  • オプション教材が充実
  • タブレットまたは紙のテキストで学ぶ
  • オンライン英会話もプラスできる

スマイルゼミ

専用タブレットでしっかり学べる人気のデジタル教材。中学講座もある。標準クラスの他、応用問題や難問も学習内容に含まれる発展クラスもあり。



  • 英語プレミアムは英検2級対策まで可能
  • 標準クラス/発展クラスがある



  • 英語プレミアムは英検2級対策まで可能
  • 標準クラス/発展クラスがある

Z会

中学、高校講座もあり、大学受験まで長く続ける人も多い。中学受験対策、公立中高一貫校対策ができるコースもあり。



  • スタンダード/ハイレベルから選べる
  • 難易度はやや高め




  • スタンダード/ハイレベルから選択
  • 難易度はやや高め

私の子供が小学校高学年からZ会を受講しました。

イラスト、図解、動画、ヒント満載の親切な教材も多い中、Z会の教材は文章の説明が主体で、少々とっつきにくい印象。でも、そこがZ会の良さなんです。

文章を読んで理解し、考えて書く力がつくよう、鍛えてくれる教材です。大学進学を目指しているなど、目標をもってしっかり勉強したい方におすすめします。

こちらも注目!「すらら」はお子さんの悩みに寄り添う教材

「すらら」というデジタル教材は、多くの塾や学校でも利用されているので、ご存じの方も多いかと思います。

小学校から高校範囲までの無学年生で、先取りをしたい方にも、苦手な教科や単元を学びなおしたい方にもおすすめです。コーチがお子さんの学習状況や悩みをヒアリングし、学習設計をしてくれます。

発達障害の方、不登校の方など、学習に不安を持たれている方にもすららは選ばれています。

お子さんに合った学習方法がなかなか見つからない、というご家庭は、すららを検討してみるのも良いと思います。

>【公式サイト】すらら

すららについて詳しくレビュー記事も書いていますので、ぜひお読みください。

というわけで今日は、小学校高学年の家庭学習におすすめの教材や通信教育について書いてみました。参考にしていただけると嬉しいです。

通信教育・教材Z会

Posted by shino