体の部分が入っている慣用句・ことわざ・故事成語-その2

2016年3月10日

体の部分が入った慣用句・ことわざ・故事成語の意味と例文

「首を長くする」「足がぼうになる」など、体の部分が入った慣用句、ことわざ、故事成語をたくさん集めて意味・例文とともに掲載しています。

自主学習ノート、家庭学習ノートづくりの資料として、ご利用ください。体の部分ごとにまとめてみました。

意味と例文は、小学校4・5・6年生ぐらいから中学生のお子さんが、ノート一行程度に短くまとめることを想定して書いています。参考までにご利用下さい。

目次(クリックすると項目にジャンプします)

首・のど  胸(むね)・腹(はら)  かた・うで  こし・しり  手・指    その他

↓頭、顔、目、鼻、耳、口など上記以外の体の部分についてのページはこちらです。

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意味と例文の見方

もう一回おすと閉じるよ

首・のど

首・のどの慣用句

首が回らない くびがまわらない

意味:お金がなかったり、借金が多かったりしてやりくりできない。

例文①:借金のしすぎで首がまわらなくなった。

例文②:こんなに食品や日用品の値上げが続くと首がまわらなくなると母が言っていた。

首をつっこむ くびをつっこむ

意味:興味(きょうみ)を持って自分から関わる。

例文①:他人のけんかに首をつっこまない方がいい。

例文②:事情も知らないくせに、人の家庭のことに首をつっこまないでください。

首を長くする くびをながくする

意味:期待して待ちこがれている。

例文①:マンガの発売日を首を長くして待っている。

例文②:友人と再会できる日を首を長くして待つ。

のどから手が出る のどからてがでる

意味:欲しくてたまらない。

例文①:新しいゲームはのどから手が出るほどほしいが、受験が終わるまでがまんしよう。

例文②:のどから手が出るほどほしかったカードが当たって大喜びする。

首・のどのことわざ

のど元過ぎれば熱さ忘れる のどもとすぎればあつさわすれる

意味:苦しいことがあっても、過ぎ去ってしまえばその苦しさをすぐに忘れてしまう。苦しい時に受けた恩(おん)や、得た教訓(きょうくん)も、すぐに忘れてしまうものだ。

例文:あいつはしかられた時はしょんぼりしていたが、次の日にまた同じあやまちをくり返している。のどもと過ぎれば熱さ忘れるとはこのことだ。

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胸(むね)・腹(はら)

胸・腹の慣用句

背に腹は代えられない せにはらはかえられない

意味:大事なことのためには、他のことをあきらめるのも仕方がない。

例文①:背に腹は代えられない、むすめの命のためなら身代金を用意しよう。

例文②:食糧不足の折、祖母は背に腹は代えられないと言って、大事にしていた着物を米と交換した。

腹が黒い はらがくろい

意味:心の中で悪いことを考えている。

例文①:あのさわやかそうな青年に腹が黒い一面があるとは驚きだ。

例文②:親切そうに近づいてくる腹が黒い人に気をつけた方がいい。

腹の虫が治まらない はらのむしがおさまらない

意味:腹が立ってどうしようもない。

例文①:あいつに仕返しをしてやらないと腹の虫がおさまらない。

例文②:ケンカが再燃したところをみると、おたがいまだ腹の虫がおさまらなかったようだ。

腹をかかえる はらをかかえる

意味:おかしくて大笑いする。

例文①:バラエティ番組を見て家族で腹をかかえて笑った。

例文②:わたしの失敗をみて友人は腹をかかえて笑い転げた。

胸がすく むねがすく

意味:いやな気持がなくなり、すっきりする。

例文①:最後の最後に大逆転という胸がすく試合だった。

例文②:長年の不満を思い切って相手にぶつけたら胸がすく思いだった。

胸に刻む むねにきざむ

意味:しっかり覚えてわすれまいとする。

例文①:君との約束は胸に刻んでおこう。

例文②:師匠の教えは一言一句、胸に刻まれている。

胸を貸す むねをかす

意味:力が上の人が下の人の相手をしてやる。(⇔胸を借りる)

例文①:一軍が二軍に胸を貸して練習試合をする。

例文②:下級生に胸を貸すつもりが逆にこてんぱんにやられてしまった。

胸をなで下ろす むねをなでおろす

意味:不安がなくなりほっとする。

例文①:兄が交通事故にあったと聞いた時は驚いたが、命に別状はないと聞いて胸をなで下ろした。

例文②:一次試験に合格したからといって胸をなで下ろすのはまだ早い。

胸を張る むねをはる

意味:ほこりに思い自信のある様子をする。

例文①:ふるさとに誇りをもって胸を張って生きていきます。

例文②:何も悪いことはしていないんだから、中傷なんて気にせず胸を張っていればいいんだよ。

胸・腹のことわざ

腹が減っては戦ができぬ はらがへってはいくさができぬ

意味:お腹が減っていると力を出せない。何かをする前にはしっかり食べなさいということ。

例文①:腹が減っては戦ができぬというから、テストの日の朝食はしっかりとろう。

例文②:腹が減っては戦ができぬという言葉もあるように、食事ぬきで練習をしても強くなれないよ。

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かた・うで

かた・うでの慣用句

うでが立つ うでがたつ

意味:技や能力が優れている。

例文①:その用心棒はうでが立つと評判だった。

例文②:このたんすはうでが立つ職人が作ったものだ。

うでが鳴る うでがなる

意味:自分の得意なことで力を発揮(はっき)するのを楽しみにしている。

例文①:パーティーの献立を考えながら今から料理のうでが鳴っている。

例文②:大会で日ごろの練習の成果を見せるのが楽しみでうでが鳴る。

うでをみがく うでをみがく

意味:技や能力をもっと高めるために努力をする。

例文①:毎日オンライン対戦をして将棋のうでをみがく。

例文②:プログラミングのうでをみがいてゲームを作った。

うでをふるう うでをふるう

意味:持っている技や能力を発揮(はっき)する。

例文①:バレンタインデーにお菓子づくりのうでをふるう。

例文②:学級新聞づくりで、絵をかく特技のうでをふるった。

かたの荷が下りる かたのにがおりる

意味:重い責任から解放(かいほう)されてほっとする。

例文①:祖父は町内会の役員を引退し、かたの荷が下りたと言っていた。

例文②:子どもが独立し、子育てのかたの荷が下りた。

かた身がせまい かたみがせまい

意味:はずかしくて周りの人たちに気が引ける。

例文①:いつもおごってもらってばかりで、お返しをしないとかた身がせまい。

例文②:知り合いのいない土地でかた身のせまい思いをしているのではないかと心配だ。

かたを落とす かたをおとす

意味:がっかりする。

例文①:母はパートの不採用通知を読んでかたを落とした。

例文②:一度の失敗でかたを落とすことはない。

かたを持つ かたをもつ

意味:味方をする。ひいきをする。

例文①:おさななじみのアキラくんはいつもぼくのかたを持ってくれる。

例文②:特定の人のかたを持ってばかりいると不公平だと言われてしまうよ。

かた・うでのことわざ

のれんにうでおし のれんにうでおし

意味:ちっとも手ごたえがないこと。

例文①:テスト前だから勉強しなさいとはっぱをかけても、あの子にはのれんにうでおしだ。

例文②:すばらしい演劇を鑑賞しても彼はあいまいな反応しかせず、のれんにうでおしだった。

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こし・しり

こし・しりの慣用句

こしが低い こしがひくい

意味:相手を敬い(うやまい)、ひかえめな態度(たいど)を取る。

例文①:父は近所の人に対して腰が低い。

例文②:店長はお客様にはこしが低いがスタッフには横柄(おうへい)だ。

こしをすえる こしをすえる

意味:落ち着いてものごとをする。ある場所に落ち着く。

例文①:こしをすえて大きなプロジェクトに取り組む。

例文②:理想の土地を探して住所を転々としていたが、この町に腰をすえることにした。

こしをぬかす こしをぬかす

意味:とてもおどろく。

例文①:かつての同級生が歌手としてテレビに出ているのを見て腰をぬかした。

例文②:男は突然銃をつきつけられて腰をぬかした。

しり馬に乗る しりうまにのる

意味:人の言うことにつられて軽はずみなことをする。

例文①:人の尻馬に乗って強敵に戦いをいどんだ結果がこの惨敗(ざんぱい)だ。

例文②:おじはインフルエンサーの尻馬に乗って投資に手を出した。

しりが軽い しりがかるい

意味:①すぐに行動する。②軽はずみなことをする。

例文①:あの人はしりが軽くて思いついたことをすぐ行動に移す。

例文②:しりが軽いと思われたくないから初対面の人とLINE交換はしない。

しりが重い しりがおもい

意味:めんどうでなかなか行動にうつせない。

例文①:苦手な教科の勉強に取りかかるのはどうにもしりが重い。

例文②:新しいアルバイトの子は、人当たりはいいがしりが重くてたのんだ仕事をなかなかやってくれない。

しりに火がつく しりにひがつく

意味:さしせまった状況(じょうきょう)でじっとしていられない。

例文①:兄は受験の1か月前になってようやくしりに火がついたように猛勉強を始めた。

例文②:しりに火がつくまで行動しないようでは、成功者にはなれない。

しり切れとんぼ しりきれとんぼ

意味:ものごとが完結しないまま終わってしまうこと。

例文①:スマホのバッテリーが切れて、会話は尻切れトンボに終わってしまった。

例文②:作文は尻切れトンボにならないように書こう。

話のこしを折る はなしのこしをおる

意味:人が話しているとちゅうで口をはさみ、話をとぎれさせること。

例文①:話の腰を折るようですみませんが、ぜひ聞いてほしい情報があります。

例文②:せっかく会話がもりあがってきたのに、話の腰を折られて気を悪くする。

こし・しりのことわざ

頭かくしてしりかくさず あたまかくしてしりかくさず

意味:悪事や欠点の一部をかくして、全部かくしていると思いこんでいること。

例文:食べかけのチョコレートをうまくかくしたつもりだろうけど、口のまわりがチョコレートだらけで、まさに頭かくして尻かくさずだよ。

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手・指

手・指の慣用句

赤子の手をひねる あかごのてをひねる

意味:力のない者を簡単(かんたん)に負かすこと。

例文①:あのチームに勝つのは赤子の手をひねるようなものだ。

例文②:相手の意見を赤子の手をひねるように論破する。

飼い犬に手をかまれる かいいぬにてをかまれる

意味:いつも世話をしてきた相手から思いがけずひどい目に合わされる。

例文①:仕事のやり方を教えてあげた人にお客さんをうばわれて、飼い犬に手をかまれた気分だ。

例文②:後輩をかわいがるのもいいけど、飼い犬に手をかまれることもあるから気をつけた方がいい。

かゆいところに手が届く かゆいところにてがとどく

意味:細かいところまでよく気配りがされている。

例文①:あの施設はかゆいところに手がとどくような介護サービスで評判だ。

例文②:いい仕事ができるのはかゆいところに手が届くアシスタントのおかげです。

後ろ指を指される うしろゆびをさされる

意味:かげで悪口を言われる。

例文①:親が逮捕されて、後ろ指を指されながら学校へ行くつらい日々を送った。

例文②:人に後ろ指を指されるようなことは何もしていないのだから堂々としていよう。

手がはなせない てがはなせない

意味:やりかけていることがあって他のことができない。

例文①:インターホンの音は聞こえていたが、子どもの世話で手がはなせなかった。

例文②:来客中で手がはなせないため、後ほど折り返しお電話いたします。

手にあせをにぎる てにあせをにぎる

意味:ものごとがどうなることかとはらはらする。

例文①:サスペンス映画の展開に手にあせをにぎった。

例文②:サッカーの試合を応援しながら手にあせをにぎった。

手に取るように てにとるように

意味:目の前にあるかのようにはっきりと感じられる。

例文①:その占い師は、わたしの未来が手に取るようにわかると言った。

例文②:3DCGを使った説明映像を見て、商品のよさが手に取るようにわかった。

手のひらを返す てのひらをかえす

意味:言葉や態度(たいど)をがらっと変える。

例文①:わたしが商品を買わないとわかったとたんに店員は手のひらを返したように不愛想になった。

例文②:人の弱みを知って手のひらを返す人間は信用できない。

手も足も出ない てもあしもでない

意味:まったく対処できない。

例文①:アキラくんとはゲームの腕前がちがいすぎて、対戦すると手も足も出ずに終わる。

例文②:ひどい自然災害に町の人間は手も足も出なかった。

手を貸す てをかす

意味:手伝う。

例文①:運動会の準備に係以外の人たちも手を貸してくれた。

例文②:夏休みの宿題がたまっている友達に手を貸す。

手を切る てをきる

意味:これまでの関係を断つ。

例文①:あの人は悪いうわさがあるから手を切った方がいい。

例文②:芸人は長年コンビを組んだ相方と手を切ることにした。

手を染める てをそめる

意味:新しく何かをするようになる。

例文①:投資に手を染め、すっかりハマってしまった。

例文②:その人は生活に困り悪事に手を染めるようになった。

手をぬく てをぬく

意味:やるべき手間をはぶきいいかげんにやる。

例文①:仕事を始めたばかりの頃は一生懸命だったが、慣れると手をぬくようになった。

例文②:毎日の家事はうまく手をぬく工夫も必要だ。

手を焼く てをやく

意味:なかなかうまくあつかうことができず困る。

例文①:やんちゃな子供を育てるのに手を焼く。

例文②:兄は卒業論文を書くのに手を焼いている。

のどから手が出る のどからてがでる

意味:欲しくてたまらない。

例文①:新しいゲームはのどから手が出るほどほしいが、受験が終わるまでがまんしよう。

例文②:のどから手が出るほどほしかったカードが当たって大喜びする。

指をくわえる ゆびをくわえる

意味:うらやましく思いながら何もできずに見ている。

例文①:小さいころは姉がコンクールで活躍するのを指をくわえて見ているだけだった。

例文②:うちの親は子どもににスマホを使わせない方針なので、わたしはいつもスマホでゲームをする友達を指をくわえて見ている。

手・指のことわざ

上手の手から水がもれる じょうずのてからみずがもれる

意味:どんなに上手な人でも時には失敗することがあるということ。(似た意味の言葉=猿も木から落ちる、河童の川流れ、弘法も筆の誤り)

例文①:ヤマダくんが漢字をまちがえるなんて、上手の手から水がもれることもあるんだね。

例文②:上手の手から水がもれるという言葉があるように、歌手が自分の曲の歌詞をわすれることもある。

手・指の故事成語

手をこまねく/手をこまぬく てをこまねく/てをこまぬく

意味:何もせずにただ見ているだけであること。※中国の「礼記(らいき)」にある言葉

例文①:犯人と疑われる人物はいるが、証拠がないため警察も手をこまねいている。

例文②:父親は子どもの反抗期に手をこまねいているだけだった。

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足の慣用句

足が重い あしがおもい

意味:①足がつかれてだるい。②行かなくてはならないのに、行くのがいやだと感じること。

例文①:今日は一日中歩きまわっていたので足が重い。

例文②:ミスをした翌日は会社に向かう足が重い。

足が地につかない あしがちにつかない

意味:①きんちょうや興奮(こうふん)でそわそわする。②考え方がうわついてしっかりしていない。

例文①:劇で主役に選ばれ、うれしくて足が地につかない。

例文②:若いころは足が地につかず、いろいろばかなこともやったものだと祖父は言った。

足が出る あしがでる

意味:予定より多くお金を使う。

例文①:お楽しみ会の景品を買ったら予算から足が出てしまった。

例文②:趣味に使うお金を決めているが、いつもつい足が出てしまう。

足が棒になる あしがぼうになる

意味:足がつかれてこわばる。

例文①:足を棒にして探したが、迷子の小ねこは見つからなかった。

例文②:バスに乗りおくれて学校まで歩いたら足が棒になった。

足元から鳥が立つ あしもとからとりがたつ

意味:①身近なところで思いがけないことが起こること。 ②あわてて物事を始めること。

例文①:家にこもっている妻が急に起業すると言い出し、足元から鳥が立つ思いだ。

例文②:帰省していた孫たちは足元から鳥が立つように帰っていった。

足元を見る あしもとをみる

意味:人の弱みにつけこむこと。

例文①:雨宿りをしている人にかさを高い値段で売りつけようとするなんて、人の足元を見るのもいいかげんにしてほしい。

例文②:相手に足元を見られ、不利な条件で契約させられた。

足を洗う あしをあらう

意味:悪い行ないや仕事ををやめて出直すこと。

例文①:ギャンブル生活から足を洗って人生をやりなおしたい。

例文②:あの人はむかしは悪さをしていたが、足を洗って今はいい父親になっている。

うき足立つ うきあしだつ

意味:不安やおそれを感じて落ち着かない。※「喜びや期待でそわそわする」という意味で使う人が多くなっている。

例文①:先生が突然テストをすると言ったので、クラスのみんながうき足立った。

例文②:大会を目の前にしてうき足立つメンバーもいる中、少年は落ち着きはらっていた。

手も足も出ない てもあしもでない

意味:まったく対処できない。

例文①:アキラくんとはゲームの腕前がちがいすぎて、対戦すると手も足も出ずに終わる。

例文②:ひどい自然災害に町の人間は手も足も出なかった。

二の足をふむ にのあしをふむ

意味:思い迷ってものごとを進めることができない。

例文①:役員の仕事は大変だと聞いているから、引き受けるのに二の足をふんでしまう。

例文②:話し合いでは意見が分かれたため、結論を出すのに二の足をふんでいる。

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その他

その他の慣用句

あごを出す あごをだす

意味:ひどくつかれる。

例文①:つかれを知らないかのように走り続けてきた彼も、ついにあごを出した。

例文②:ライバル同士を戦わせ、あごを出すのを待つ作戦だ。

あごで使う あごでつかう

意味:いばった態度(たいど)で人を意のままに使う。

例文:この部活には後輩をあごで使うようなこわい先輩は一人もいません。

歯がうく はがうく

意味:そらぞらしい言葉や態度(たいど)に気持ち悪さを感じる。

例文①:よくそんな歯がうくようなきざなセリフを平気で言えるな。

例文②:側近が、歯が浮くような言葉で君主のごきげんを取る。

歯が立たない はがたたない

意味:相手が強すぎて全く対抗(たいこう)できない。むずかしすぎて全く理解できない。

例文①:今回は強い相手に歯が立たなかったが、次の試合では善戦してみせる。

例文②:わたしの頭脳ではこの問題に歯が立たない。

歯に衣を着せない はにきぬをきせない

意味:えんりょせずに思ったことをずけずけと言う。(=歯に衣着せぬ)

例文①:歯に衣を着せずに言わせていただくと、この作品は平凡です。

例文②:おばは、歯に衣着せぬもの言いで親せき一同におそれられている。

はらわたがにえくり返る はらわたがにえくりかえる

意味:激しい(はげしい)いかりを表す言葉。

例文①:自分のことならいざ知らず、友達をバカにされてはらわたがにえくり返る思いだった。

例文②:顔では笑っていたが、内心はらわたがにえくり返っていた。

骨を折る ほねをおる

意味:人のために力をつくす。苦労してはげむ。

例文①:弟にわり算のやり方を教えようと骨を折った。

例文②:家族で骨を折ったかいがあって、迷子の小ねこの飼い主が見つかった。

骨身をけずる ほねみをけずる

意味:とても苦労して努力する。

例文①:骨身をけずってロボットの開発に打ち込む。

例文②:父は三人の子どもを大学に行かせるために、骨身をけずって働いた。

骨をうずめる ほねをうずめる

意味:ある土地で一生を終える。あることに一生をささげる。

例文①:この土地を第二のふるさととして骨をうずめたいと考えている。

例文②:わたしはこの薬の研究に骨をうずめるつもりだ。

舌がまわる したがまわる

意味:すらすらとつかえずによくしゃべる様子。

例文①:その営業マンはぺらぺらとよく舌がまわった。

例文②:舌がまわる姉に口ではかなわない。

舌を出す したをだす

意味:①かげでこっそり人をばかにする。②失敗した時等に照れるしぐさ。

例文①:自分をしかってくれた相手にこっそり舌を出すようでは成長しない。

例文②:失敗をみんなに笑われて、思わず舌を出した。

へそを曲げる へそをまげる

意味:機嫌(きげん)を悪くする。

例文①:家族の一人がへそを曲げると楽しいはずの旅行がだいなしになる。

例文②:兄弟の一人を喜ばせるともう一人がへそを曲げるからむずかしい。

へそが茶をわかす へそがちゃをわかす

意味:おかしくてたまらない。ばかばかしい。

例文:その演技力でヒロインのオーディションを受けるなんて、へそが茶をわかしますわ。

その他の故事成語

舌を巻く したをまく

意味:とてもおどろき感心する。※中国の「漢書(かんじょ)」にある言葉

例文①:少年のボールさばきに舌を巻いた。

例文②:母の料理のうでまえはシェフも舌を巻くほどだった。

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ことわざ・慣用句・故事成語の分類

慣用句、ことわざ、故事成語にわけて書きましたが、この分類は、受験研究社「小学 自由自在Pocket ことわざ・四字熟語」を参考にしました。

小学 自由自在Pocket ことわざ・四字熟語: 辞書+αで学ぶ

この記事にのせたもの以外にも、たくさんの慣用句やことわざ、故事成語についてくわしくのっている、家庭学習用におすすめの辞典です。

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